あっという間に三が日過ぎたねえ。今日から仕事の人も多いよね。2016年も張り切っていきましょう!(・∀・)
さてまたまた、野球本だけど、この本は1979年出版の絶版。
「プロ野球選手たちは一体、ユニホームを脱いだあと、なにをやって、どうやって生きているんだ?要するに、「背番号」がなくなってからの人生をまだ書いていない」というキャッチコピーだが、私も知らない選手が多い。
中でもセ・パ両リーグで首位打者に輝いた江藤慎一のエピソードが実にオモシロイ。それを紹介しよう。
【江藤慎一(中日・ロッテ他)どん底を乗り越えての“男江藤”】
昭和45年11月2日9時半、東京球場での日本シリーズ、巨人−ロッテに出場するため六本木の自宅を出てタクシーに乗った。高速で10:15に到着、ロッテの打撃練習終了時間11:50までに1時間35分の余裕があう。練習はたっぷりできる。ところが、高速道路の秋葉原で突然エンストを起こして止まった。待てども待てども直らないし、空車も来ない。時計は11:25。江藤は、料金を払うと、高速道路を入谷の出入口に向かって走りに走った。打撃練習終了後あであと25分。背広にネクタイ。革靴の江藤は火だるまのように走った。
東京球場に着くとロッテの打撃練習は終わり巨人の打撃練習が始まっていた。濃人監督は「このバッカヤロー、なんで故障するタクシーなんかに乗りやがるんだあ」江藤は巨人の打撃練習中、外野フェンスにそって走った。「なんでさっき高速道路を走ったおれが、いままた走るのかと思うと腹が立って!」トス・バッティングもしていない江藤の第一打席の初球、打球は左翼席上段のホームラン。一塁コーチに立つ濃人は、江藤と握手するとき「バッカヤロー」とどなった。ダイヤモンドを回りながら、きょうはよっぽど走るのに縁があるなと思った。
昔ならでは話だよね。さすが男、江藤、ワイルドだねえ!じゃあ引退後は…!?読んでね。入手困難かもしれないけど、ぜひ機会があれば、読んでね。オススメです。(・∀・)