「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「わが友・長嶋茂雄 背番号「3」甦る栄光」(深澤弘)

ミスタージャイアンツ、そしてミスタープロ野球長嶋茂雄・巨人軍終身名誉監督。氏の古い友人であり、ニッポン放送アナウンサーの深澤弘氏が語る、等身大のミスター。どのページもオモシロイんだけど、特に現役当時の落合博満氏の激白が印象的だ。そのエッセンスを紹介しよう。


落合博満


ボクと長嶋さんでは野球観は違いますよ。あの人のいちばんむずかしいところは、勝って、なおお客さんを喜ばせるということを全ゲームにおいてやりたいと思っていること。135試合すべて勝ちたいという野球だからね。そんなことありっこないのに、しかしそれを求める人なんだよね。だからどうしても無理しなきゃいけなくなる。85勝すればいいんですよ、ペナントレースは。85勝すれば貯金が35もできる、あの人はそういう計算ができない人だから、それできつい野球になるんですよ。われわれがやれば、80勝をどうやってしようか、あとの5勝をどう取ろうか、と思案する。でもあの人は、135試合勝つこと以外考えないんだから。そのうえ、お客さんが「満足、満足」と言って喜んで帰るようなゲーム内容しか考えていない。だからあの人の考えを理解するとなると、それは大変ですよ。


理解しているヤツが一人でも二人でもいたら、簡単に優勝しますよ、この球団は。それと、選手は不平、不満を言ってはいけないの。不平不満を口にするなら、このチームから出なければいけない。そこまでの覚悟があるんだったら言えばいい。オレはいま現役ではないから、いろいろ言っているけど、現役のころは一切口にしたことはないはず。どんな監督に仕えてもね。


オレはもう長嶋さんのハラハラさせる野球を見るのはイヤだ。早くユニフォームを脱いでくれないかな。それであとはコミッショナーをやればいい。そうなれば日本の野球も万々歳。あの人がコミッショナーになったら野球はもっと人気が出る。いいコミッショナーになると思うね」


さすがはミスター!そうだよね、コミッショナーになって欲しいなあ。オススメです。(・∀・)