「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「嫉妬をとめられない人」(片田珠美)


私が最もキライなこと、それが嫉妬だ。嫉妬深くて攻撃的な人は特に苦手だ、イヤだ、関わりたくない。 (*_*)

ところが最近嫉妬深い人、他人への嫉妬がとめられない人が増えている人が多いのだという。嫉妬のメカニズムとは?嫉妬されないためにはどうすればいいのか?嫉妬深い人に攻撃されたらどう対処すべきか?そのエッセンスを紹介しよう。


・人は成功の階段をのぼっているとき、さらにその階段の先が続いていると考える。その階段から引きずりおろそうとする人がいることを考えない。最近とくに「他人からの嫉妬に悩む人」が増えているように感じられてならない。本人の問題ではなく、「周囲からの嫉妬が原因ではないか」と思うことがしばしばある。本書では、嫉妬深い人からの攻撃を可能な限り避けるために、また自らが嫉妬の炎に身をこがさないために、なぜ起こるのかを分析することにした。嫉妬から起きた事件や、嫉妬心が絡んだ事件を取り上げ、嫉妬のメカニズムや嫉妬しやすい人の特徴などを紹介する。


・日頃、診察室で不眠や落ち込みなど、心身の不調に悩む人たちの話を聞いていると、その原因のほとんはやはり人間関係からきていると実感する。状況はさまざまだが、身近な人たちの攻撃に悩んでいる人が多いようだ。


「嫉妬は動物の世界でも種々の形で日常的に見られる現象である」精神科医 M・フリードマン

なぜ現代に嫉妬深い人間が増えているか。経済が低迷し、日本に成長が見えないことが大きな要因のように思われる。どうにもならない現実への欲求不満やぶつけようのない怒り、敵意なども強まっていっく。また「自己に対する過大評価」を抱く、自己愛の強い人が増えたからでもある。その意味では、少子化によって昔と比べ、子どもが大事に育てられていることも影響しているだろう。


嫉妬が生じやすい状況とは


1 自分の立場を脅かしかねない者に嫉妬を抱きやすい
2 閉鎖的な人間関係で起こりやすい
3 きょうだいや夫婦など身近な者に対して、より激しくなる
4 自分と同性の者に対して、嫉妬が起こりやすい


嫉妬しやすい人の特徴


1 自分のことばかり気にする自己中心的な人
2 人の好き嫌いが激しい人
3 自分の非をなかなか認めようとしない人
4 言い訳や不平、不満の多い人
5 自己愛の強い人


人から嫉妬されない方法(嫉妬深い人にどう対処すればいいか)


1 弱い自分をさらけ出す
2 我を張らず、謙遜する
3 功は人に譲る
4 実績は淡々と示す
5 「正当な努力」をし続ける
6 嫉妬してくる相手をよく分析する
7 嫉妬される場所からなるべく離れる


その他、村上春樹氏生原稿流出事件」「サラリーマン経営者の悲哀(故・河島博氏)」「芸能界嫉妬事件簿(長門裕之津川雅彦)」「科学者と嫉妬(糸川英夫博士)」「STAP細胞問題(笹井芳樹氏と山中伸弥氏)」「三島由紀夫松本清張」「AKB48メンバーのスピーチに学ぶ」「小泉進次郎氏の処世術」「手塚治虫の嫉妬」などは、実にリアルだ。やはり嫉妬はなくならないのだろう。であれば、嫉妬されない方法を身につけた方がいいかもね。オススメです。(・∀・)