「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「肉体の鎮魂歌(レクイエム)」(増田俊也編)

いや〜この本はスゴイ!重い!よくぞこんな本を作ってくれた!歴史に残るスポーツエッセイの集大成なのだ! 改めて江夏の21球を読み返しました!どれも秀作揃いなのだけど、マラソン瀬古利彦の章を紹介しよう。


「オリンピックに嫌われた男。」(高川武将)→瀬古利彦


・「世界一になるために何ができるか。それが唯一の価値基準でした、命のやりとり…そくれらい毎日が真剣勝負でしたね」(国近友昭


「瀬古監督はマラソンの勝ち方を熟知していて、10勝した経験を全て話してくれました。でもオリンピックは失敗しかない。夏のマラソンは特殊なんです。監督は自分の失敗を繰り返さないよう、僕を気遣ってくれました。でも、あの7月のケガで全てが狂ったんです。こういう結果になったから、監督に指導力がないというのは間違いだと思うんです
監督は二流の選手を一流にすることはできない。でも、一流の選手を超一流にすることはできる。企業の選手なら2時間10分で走るのは簡単なことで、7分、6分で走るには別の練習になってきます。僕は7分台の選手に開花させてもらった。30km過ぎまでついていく力は自分でつけなきゃいけない。そこを教えるのが監督ではない。最後の4、5kkmをどう勝負するかを教えられるのが瀬古利彦なんです


練習内容を見て、やり過ぎじゃないかと思ったこともあります。もし違う人に言われたら疑問をもったでしょう。でも、世界一を知っている人の言うことだから素直に受け入れる。あの瀬古利彦でさえここまでやったのだから、と。壊れるくらいまでやらないと世界には近づけない。もし、ダメなら自分の能力がないということ。監督は、よく、将来のことを考えないで走れと言うんです。それをわかる人は中々いない。とにかく、監督は僕より悔しがっていますよ、普通は落ち込む選手を慰めてくれるのが指導者なのかも知れないけど、一緒に悔しがるほうが瀬古さんらしくていいですね」



「三人の三塁手沢木耕太郎)→長嶋茂雄、難波昭二郎、土屋正孝
「オリンピックに嫌われた男。」(高川武将)→瀬古利彦
江夏の21球山際淳司
中井祐樹、戦いの記録/特別な一日茂田浩司
「遙かなる祝祭。ー吉村禎章の奇蹟ー」高山文彦
「嫌われた男 西本聖海老沢泰久
「アリを超えた男 イベンダー・ホリフィールド(佐瀬稔)
超二流と呼ばれた柔道家増田俊也)→ 堀越英範
「266ゴールの男」(吉崎エイジーニョ)→ 西眞一
「スーパースターの涙」織田淳太郎)→王貞治 


頂点を極める人ってスゴイんだなあ…。「三人の三塁手」「嫌われた男 西本聖も、一気に読んでしまった。超オススメです。(・∀・)!