「B級」っていいよね。「C級」じゃダメ!一流よりも「1.5流」みたいな。 早慶が「A級」なら明治は「B級」みたいな!?(笑)
「殺伐とした「笑えない」事件が増えている。もっとも事件というのは、だいたいそういうものであるが、それでも丹念に新聞の社会面などをチェックしていると、時折、ユーモアやある種の「味」を隠しもった事件記事に出くわすことがある。記事を読むうちに、殺伐とした犯罪の底に隠れた、当事者たちの「人間味」を感じとれたりする。これはそんな「味な事件」を採集ファイルした一冊」そのエッセンスを紹介しよう。
【中年三角ホモ殺人】(97年5月12日 日刊スポーツ)
それにしてもものすごいタイトルだ。三角ホモ、 で森永ホモ牛乳の三角パックのことを思い浮かべた。 東大阪市のマンションの一室。パチンコ店に勤めるK容疑者( 42)とA氏(55)が恋仲になった。 しかしA氏には以前からつきあっていたB氏(46) という恋人がいて。 A氏のマンションに三人で集まって別れ話のやりとりが交わされる 。話の途中でKが逆上し、まずB氏をビール瓶で殴り、 B氏が病院に行っている間に、さらに逆上してA氏の鄧禹をお釜( 炊飯器)、ビール瓶、灰皿などで強打し殺してしまった。 この話の最大の読み所は、KとA氏の出会いの場だ。「 AさんとK容疑者が付き合い始めたのは1年半前。 サウナでの出会いがきっかけだった」想像しているうちに、 妙な心地になった。
【チャーリー井上、捕わる】
Nという男(63)は「チャーリー井上」 という芸名でスナックをふらりと訪れる。 スカーフに派手なジャケットを着こなし、 手にはドラムのスティックを「軽く」握っている。ママさんに「 バンドドラマーとして米軍基地で演奏したことがある」 などの体験談を語り、 人気歌手のコンサートチケットをちらつかせたりしながら、 相手がその気になったところで、「 ファンからもらったワインや花束を処分しきれずに困っている。 送料や箱代だけで譲りたい」と持ちかけ、数千円を要求する。 500件の犯行を自供しているというが、送料・ 箱代の要求というのは、サギとしては慎ましいっていうか、 せこい。たぶん、この男、カネを騙しとることよりも、 チャーリー井上というスターを演じることに第一の目的があったの だろう。バレてんのに、お情けで二、 三千円握らせてやったママさん、なんてのもいるような気がする。
・民家に侵入して住人に見つかった男(30)が、 家々の屋根を飛び移りながら衣装を替え、少なくとも3つの姿に“ お色直し”し、最後は女性下着姿で逃げようとしたら、 約1時間後に逮捕された。(97年6月3日 産経)
・伊豆諸島に神津島の村立保育園に侵入して、 机などを物色していた男(34)が捕まった。 調べるうちにこの男、大島、新島、神津島、 と伊豆諸島の島々を船で巡って総額30数万円にのぼる泥棒を重ね ていた、ということが判明する。 ひとつの島あたり20万円を目標にしていたという。「 神津島で成功したら、三宅島、八丈島、にもいくつもりだった」 との、将来の抱負も述べられている。(97年6月10日 朝日)
・服役すれば暴力団から足を洗えると考え、 警察署内で包丁を振りかざして銃刀法違反の罪に問われた、 和歌山県の元組員(36)に対し、16日、 和歌山地裁で懲役2月の実刑が言い渡された。 所属していた組からも既に破門されており、願いがかなった。 元組員今年2月『自由で、高級車に乗れる』 と山口組系暴力団に入ったが『朝は早く、 電話番などをさせられイメージと違う』と杯の返上を決意。( 97年6月17日 デイリースポーツ)
その他、「新郎28歳 実は90歳」「母に覚醒剤打ってもらった」「すまた行進曲」「自然の摂理に反する行為(フェラチオ)」「全日本マカロニ協会の謎」「ある下着ドロの記録」「吸血ランナー」「棒の手紙」「消えたウガンダ人」「「準」ってナンだ?(準強姦容疑)」「雪は降る…イチゴが欲しい…」「不倫トンとお食事券」「パンツのひもをしめわすれた水泳選手」「78文字から18文字へ「水産加工業施設改良資金融通臨時措置法」」「「そば」と「おにぎり」の悲劇」「無銭紀行作家と無銭グルメ男」「夜更けの下着釣り」「掃除機でペニスの一部がちぎれる!?チン事件」「魅惑のバイアグラ」「電車でGO!」「監禁マス男」など。
面白すぎ!笑える!「事実は小説より奇なり」だね。オススメです!(^◇^)