- 作者: 小関順二
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2004/06/22
- メディア: 新書
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野球が大好き。生まれ変わったらやっぱりプロ野球選手だよね。(^。^) 最近は、昔と比べて個性的なサムライのような選手が少なくなったような気がするが、この本は、かつてスタジアムを興奮させた、技術も一流なら個性も一流の「サムライ」たちのエピソードが満載。その中でもやっぱり一人選ぶとしたら、この人だよね。
【落合博満ー史上最強の天邪鬼】
78年のドラフト会議は、巨人が「空白の一日」を主張し、強引に江川卓(元法大・投手)の支配下選手登録を申請し、巨人はドラフトかをボイコットした。その江川騒動の渦中、ロッテの三位指名を受け、静かにプロ入りしたのが落合博満だ。落合ほど天邪鬼な選手はいない。まず、秋田工業高校野球部時代、七回も入・退部を繰り返す。東洋大野球部も半年で退部。知人の紹介で入社した東芝府中で成長し、78年全日本代表としてキューバ戦でホームランをうち日本優勝の立役者になり、この年ロッテ入団。
プロ一年目はわずか36試合、打率.234、本塁打2本。そして2年目、後半戦だけで15本塁打を放ち脚光を浴びる。そして81年「俺も今年はタイトルでも獲ろうかな」。レギュラーとすら言えないような身分の選手が吐く言葉ではない、。しかし、81年、打率.326で見事首位打者。翌82年には、打率.325、本塁打32、打点99で三冠王。28歳でのトリプルクラウン達成は、史上最年少記録だった。
2000本安打を達成しながら「名球会」入りを拒否、。資格を持ちながら同会員になっていないのは榎本喜八、江夏豊と落合の三人だけである。
その他、「江夏豊−孤独な革命児」、「堀内恒夫−巨人に縛られた悪太郎」、「野村克也−ONの陰でねじれた天才」、「鈴木啓示−草魂の明と暗」、「福本豊−不世出の韋駄天」、「村田兆治−今なお現役「昭和生まれの明治男」」、「伊原春樹−史上最高のサードベースコーチャー」、「若松勉−無欲の大打者」 など。昔は個性的な選手がたくさんいたね〜!読み応えたっぷり。おすすめです。(^。^)