私が大好きな落語家の一人、三遊亭圓歌師匠。この間、初めて高座で聞きました。オモシロイの!オモシロくないの!サイコーでしたっ!!!(・∀・)!!!芸歴70周年を迎える師匠の、波乱に満ちた抱腹絶倒の生涯。昭和の名人達の貴重な逸話も満載!圓歌師匠っていったら、これだよねー!あの名作落語のエッセンスを紹介しよう。
【中沢家の人々】
えー、どうもようこそ、おいでいただきまして……。もう長いことやってるとくらぶれちゃってね。この間数えたら65年やってたよ。いっぺんこっち来てやってご覧なさい。面白くも何ともねえから。いまだに座布団に座ってンのは落語家と仏壇の鈴くれえのもんだよ。
もう年なんかみっともなくて言えないよ。この間もここの席で、忘れもしねえや、お辞儀してね、「えー」って頭持ち上げたら一番真ん前に、汚ねえジジイがやたら俺の顔見て懐かしそうな顔すんだよ。どっかで会った人だなァって考えてるうちに落語わかんなくなっちゃった。終わったらよしゃいいのに楽屋へ来たよ。「しばらくでした、中沢さん」って。同級生だよ、俺の。もうあれから人生暗くなっちゃった。
家にゃ年寄りは佃煮にするほどいるよ。じいさんばあさんなんて家にふたりもいたらいやだかんねえ。ま、今は俺もじじいになっちゃったけど。うちはふたりじゃない。今から33年前、あたしはかみさんに死なれちゃったの。かみさんは死んだけど、かみさんの親まで死んだわけではない。これもいるんだよ。もらったかかあが死んで、なんでもらわねえじじいとばばあが、これで4名。うちはこれで止まんねえんだ。おらァばかだから、新しいかみさんもらっちまったんだよ。かかあのことばかり考えて、親のこと考えるの忘れちまったんだよ。またいたよ。一時六人いたんだから、いっぺん六人の年寄と暮らしてみな。おらァ家に帰るのがいやになったよ。
テレビ見てアントニオ猪木が負けると、騒いだじじいは。「猪木がアブねえ、猪木がアブねえ。」猪木よりおめえらの方がよっぽどアブねえや。
いや〜オモシロイなあ…永遠の名作落語だねえ。圓歌師匠、サイコー!超オススメです。(・∀・)!