「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「ご当地「駅そば」劇場」(鈴木弘毅)


ビジネスマンには、いつも大変お世話になっている「駅そば」(・∀・) 私のイチバンのお気に入りは、京急品川駅の「えきめんや」「玉ねぎ天そば」。 なにしろ、フツーのよくあるかき揚げじゃなくて、玉ねぎだけのシンプルな天ぷらが好きなのだよ。


「駅そばなんて、どこで食べても一緒」なのだろうか。本書は、北は北海道から南は九州までの駅そばを30年にわたって食べ歩いた著者が、とくにおすすめの 「ご当地駅そば」を、最新の取材データにもとづき、すべて写真入りで紹介する。地域文化と鉄道文化が融合した、そこに行かなければ味わえない、それぞれの グルメ世界を、食べ歩きの旅に出る前に、まずは本書でご賞味あれ。そのエッセンスを紹介しよう。


・そば・うどんのつゆは、店ごとの個性はもちろんあるのですが、同時に地域による特徴もあります。いわゆる関東風と関西風の違いです。関東では、主として濃い口醤油にカツオ出汁のつゆを、関西では薄口醤油に昆布出汁のつゆをつかうことが多いのです。


両者の境界線は、JR東海道本線の場合、天下分け目の関ヶ原にあります。関ヶ原の東は関東風、西は関西風のつゆが用いられます。北陸方面は富山市周辺に境界がありますが、はっきりした境界線は引けません。なぜなら、富山駅の中に、関東風の店と関西風の店が混在しているためです。


薬味のネギも、東日本では白ネギを、西日本では青ネギを用います。そして面白いことは、ネギの境界線はつゆの境界線とはまったく違い、熱海駅までは白ネギ、丹那トンネルを超えた三島駅から青ネギになります。このような地域の特色の移ろいを確かめながら「駅そば」を巡るのもまた一興だと思います。


「駅そばの王道」といわれ、全国どこにでも存在する「天ぷらそば」。大前提として、関東甲信越以外の駅では、具だくさんのかき揚げ天ぷらを乗せたそばはなかなかお目にかかれません。北海道・東北では、インスタント天ぷらが多く見られます。


特に、ここだけは絶対食べたいと思ったところをリストアップしておこう。



「ふく天そば 480円(JRの山陽本線下関駅下関駅弁当)/新山口駅・味彩」



唐揚げそば 340円(JR常磐線我孫子駅弥生軒)」



「得選そば+激辛高菜 370円 (東武東上線池袋駅・のとや)」



「京風そば 400円・名物麺串そば 390円(JR東海道本線京都駅・門左衛門麺串)」



「牛たんコロッケそば 340円(JR東北本線仙台駅・杜)」



「道中そば 480円(JR五反田駅・道中そば)」



名古屋コーチンきしめん 840円(JR東海道本線名古屋駅・名代きしめん)」



「湘南肉味噌うどん 350円(JR東海道本線大船駅大船軒)」



「武蔵野もりうどん 480円(JR中央本線八王子線・いちょう庵)」



読むもよし、食べるもよし。いずれもオススメです。(・∀・)