「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「かつて誰も調べなかった100の謎」(堀井憲一郎)

このタイトル、惹きつけられるよね〜!(・∀・)

週刊文春の名物連載ホリイのずんずん調査は、「誰も調べなかった謎」を調べに調べたうちから精選した100テーマを再構成したのが本書。一度読み出したらトマラナイ!そのエッセンスを紹介しよう。


【地下鉄のくせに地上を走っている時間が長い地下鉄ランキング】


もっとも長く地上を走っているのは東西線だ。次は三田線。途中出たり入ったりするのが丸ノ内線新宿線。今回とても驚いたのは、運転士さんだ。古い路線、日比谷線とか東西線では昔ながらの運転をしているんだけど、新しい大江戸線南北線を見てると、運転士さんが何もしていないのだ、運転していない。ときどきボタン押してるだけだ。


【出前を頼んだら6分で届けてくれる蕎麦屋の話】


電話で注文して届けられるまで、いったいどれぐらいの時間がかかるのか.1997年の暮れから測りだして、すでに計測回数287回になってる。出前の所要時間とは「注文の電話を切った瞬間からドアチャイムが鳴るまで」。宅配専門店は遅くて、近所の個人商店が早いってこともわかった。最初、10分の壁を破ったのは中華料理店の蔵本だった。98年3月、マーボー丼とルースー丼を頼んだら8分49秒でやってきて驚いた。ところが2000年2月、中華の福々亭が6分25秒で中華丼と五目あんかけそばを届けた、夢の6分台である。すごい。だって電話を切って、作り始めて、バイクで運んで、6階の部屋の前までの時間だよ。2分くらいで作ってんだろうね


【Vサインをテレビで初めて見せた日本人は「星一徹」】


日本にVサインはなかった。平将門源義経楠木正成もVサインをやっていない。Vサインはいったいどこから涌いてきたのか。1960年代の日本にVサインはなかった。おれのまわりにはなかった。ホリイは、東京オリンピックの1964年から大阪万博開幕の1970年3月まで小学生だったのだが、そのころのアルバムを見ても、一度もVサインをしていない。友だちも誰もしてない。日本史上、テレビでVサイン出していた人がいる、巨人の星星一徹だ。飛雄馬が高校1年の夏、甲子園に向かう新幹線に向かって、東京駅ホームでVサインを出していた。少年マガジンに1967年に掲載され、翌年テレビで放映された。原作では飛雄馬「勝利のVマーク」と言ってた。



その他、「いきなり銀座の高級寿司店に行って寿司を食べるといくらかかるか」「寿司を「1カン」と数えだしたのは平成に入ってからである」「『冷やし中華、始めました』は、いつ貼りだされるのだ」「チョコボールを1021箱買ったら金のエンゼル1枚のエンゼル64枚」「12月29日に投函しても年賀状が元旦に着くエリア着かないエリア」「エロメールによく使われる女性の名前ランキング」「柿ピーの黄金比率は柿6に対してピー4だった」「4桁の暗証番号をどうやって決めたかを194人に教えてもらう」「プロ野球の打者としてのピークは」「プロ野球選手の打者としてのピークは28歳です」「エースで4番という高校球児はいついなくなったのか」「東京六大学野球人気がプロ野球人気に抜かれる境目」「川上哲治の「球が止まって見えた」話が変わっていく過程」「プロ野球が中央連盟と太平洋連盟に分かれた事情」「時代劇の悪徳商人の屋号が「越後屋」だったのを見たことがない」「1983年に「クリスマス・ファシズム」が始まってしまった」「1977年に「バレンタインデーのチョコ」が爆発した」「バブルの最中は誰も「バブル」と読んでいなかった事実」「「子」の付く名前の女子が半数を切ったのは1979年生まれから」「部活が「水飲み禁止でなくなりだした」のはいつなのか」「子供のころの写真は白黒だった世代はどこまでなのか」「日本人がみんなで熱心に切手を集めていたころ」「坂本龍馬は、「維新の最重要人物」ではないという当たり前の事実」…など。


今年のベストテンに入るユニークな本だね。超オススメです。(・∀・)