この本は、珈琲好きな人で、ミステリー好きな人にはタマラナイだろうなあ…。
「良いコーヒーとは、悪魔のように黒く、地獄のように熱く、天使のように純粋で、そして恋のように甘い」(シャルル=モーリス・ド・タレーラン=ベリゴール フランス、1754-1838)
新人にしていきなり80万部突破、「珈琲店タレーランの事件簿」の第2弾。主人公は、オタクが喜びそうな「萌え」の主人公、切間美星(きりま・みほし)。舞台は、京都の街にひっそりとたたずむ珈琲店《タレーラン》の女性バリスタだ。
ある日、美星の妹、美空がやってきた。外見も性格も正反対の美星と美空。常連客のアオヤマと、タレーランに持ち込まれる「日常の謎」を解決していくうち、「妹の様子がおかしい」と美星が言い出して……。姉妹の幼い頃の秘密が、大事件を引き起こす!
・トルコには「いっぱいのコーヒーにも40年の思い出」ということわざがあります。40年というのは「とても長い時間」を意味するのだそうです。つまりこのことわざは、コーヒーを淹れてあげるといったささやかな親切も、受けた側にとっては長い間忘れられないもの、ということを表します。まして、自分の命を犠牲にするほどの親切なら、深い愛情ならーたとえ憶えていないつもりでも、決して忘れないんですね。この体が」
最後の五行に泣ける…。(T_T) 文体のリズム感がいいんだよね。ぜひ、映画化して欲しい。オススメです。(・∀・)