「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「図説 地獄と極楽 生き方を洗いなおす!」(速水 侑)

「天国と地獄」、どっちがいい?もちろん天国だよね〜!(・∀・)
さて、改めて、「地獄とは何か、極楽とは何だろうか?」─あらすじと絵で読み解く「あの世」の世界! いまだからこそきちんと知って伝えたい仏教の世界観。そのエッセンスを紹介しよう。


古来、日本人の死生観には現世と死後の世界の区別はなく、「この世」は「あの世」の延長線上にあるものとされていた。死後に極楽や地獄といった別世界があるという思想は、仏教伝来によりもたらされたものであり、日本人が思い描く地獄の世界は、仏教において説かれる観念のものであるといえる。


地獄とは、サンスクリット語「地下の牢獄」を意味するナラカという言葉が原語になっており、ナラカは奈落と音写された。仏教の教義では、罪を犯した者は地獄に落ちるとされており、その地獄は六道の一つとされる。


・地獄は二種類に大別できるとされ、一つは熱地獄、もう一つは寒地獄と呼ばれる。それぞれの地獄には八つの地獄があることから、八大熱地獄、八大寒地獄と呼ばれる。さらにそれらの八つの地獄には出入口が4つずつあり、その出入口の外には4つずつの小地獄がある。すなわち一つの地獄には十六の小地獄があるという。そのため、熱地獄と寒地獄には、それぞれ136種類の地獄があることになる。


・人びとが理想の国として往生を願う極楽は、日本では浄土と呼ばれるのが一般的である。修行に励む菩薩が願を立て、自らが理想とする仏国土を建立し、衆生を教え導く。その仏国土が浄土であると、大乗仏教では考えられている。


・浄土といってその種類はさまざまで、阿閦(あしゅく)如来の当方妙喜世界、薬師如来の東方・瑠璃光世界、弥勒菩薩の北方・兜率天浄土、観音菩薩の南方・補陀洛浄土などが知られるところであるが、その中で日本において最も一般的なのが、阿弥陀如来の開いた西方極楽浄土である。


極楽の世界はまばゆいばかりの金銀で飾られ、歓喜の音楽と光に溢れた、まさに楽園であった。そしてそこでは、阿弥陀如来から直接教えを聞くことができ、仏道に邁進することができた。人々は地獄における苦しみを恐れ、ひたすら極楽への憧憬を抱くようになったのである。


観無量寿経によると、阿弥陀如来の来迎の仕方には九通り(九品)あるという(九品来迎)。上品、中品、下品の三品をさらにそれぞれ上生(じょうしょう)、中生(ちゅうしょう)、下生(げしょう)と分けて九品とし、死者の生前の功徳に寄って、このうちのどれかに当てはめられるという。上品においては、阿弥陀如来はは、観音・勢至菩薩以下多くの聖衆を従えて音楽を奏でながら来迎するという華やかなものだが、品が下るに従って、阿弥陀如来が従える菩薩の数が少なくなっていく。


とても分かりやすい図解入り。分かりやすい!…改めて地獄は怖いなあ…。オススメです。(・∀・)