文学青年だった私は、書斎というものに憧れた。大人になったら、部屋の壁いっぱいに蔵書があふれた本棚に囲まれるのが夢であった。(・∀・)
さて、この本。明治・大正・昭和を代表する小説家・作家・詩人、いわゆる「文豪の家」を詳しく紹介している本なのだ。あの名作がここで誕生したのだ!あの時代の息吹が聞こえてくるようだ。
中でも、私が大好きな作家、武者小路実篤の旧宅を紹介しよう。
【武者小路実篤の家 人を愛し自然を愛した老作家 理想の家にたどり着く】
1985〜1976 作家。東京市麹町区の子爵の家に生まれる。東京帝国大学中退。トルストイの隣人愛・自己犠牲に傾倒したのち、
志賀直哉らと雑誌「白樺」を創刊。独自の人道主義文学を生み出す。ユートピア的共同体「新しき村」建設にも取り組んだ。代表作に『お目出たき人』『友情』『在る男』など。
ここは調布市仙川の実篤記念館になっている。学生時代はよく行ったなあ…。実篤の面影に会いに。約五千平方メートルの広さの敷地には、邸宅も大小三つの池や竹林、梅や紫陽花などの木々や野草が配されている。ここで名作が誕生したのだ!
その他、夏目漱石、江戸川乱歩、正岡子規、松本清張、太宰治、石川啄木、谷崎潤一郎、萩原朔太郎、宮沢賢治など。家を見れば作家が分かる。異色の写真集。オススメです。