「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「ブッダの教えがよくわかる 幸せに生きる仏教の智慧」


小学生時代からの愛読書は、手塚治虫先生のブッダ。もう何度繰り返し読んだかわからない。やっぱりブッダは偉大だー!!!(・o・)


さて、この本。宗教評論家・ひろさちや氏と追う思索の旅。「老・病・死」への問題意識から、「四諦」「八正道」「十二縁起」の教えまで、偉大なる思想家、ゴータマ・ブッダの思索の跡を追う。そのエッセンスを紹介しよう。


・私が書きたいのは、ゴータマ・ブッダがいかなる問題意識を持っていたか、そしてその問題とどのように取り組み、解決したか、その思想の軌跡を追うことです。すなわち、ゴータマ・ブッダを一人の思想家として、その思索の跡を追いかけてみたいのです。


「死」は人間の内側にあります。人間は毎日毎日、少しずつ死んでいくのです。これを氷が解けるのにたとえるといいでしょう。このように考えるなら、死は老いと同じです。そして、病とも同じになります。われわれは一秒一秒、老いに向かいつつあり、病んでいき、そして死んでいくのです。


老・病・死は外からやって来るものではありません、わたしたちの内部にあって、少しずつ少しずつ増えてくるものです。だとすれが、われわれが老いと闘うことをやめたほうがいいように、死と闘うこともやめたほうがいいのです。死と仲良くすべきです。むしろ死を見つめながら生きるべきです。


一休宗純は、誰かに「おまえは父と母とどちらが大事だ思うか?」と質問されて、そのとき一枚のせんべいを持っていたのですが、それを二つに割って、「おじさん、このせんべい、左のものと右のものと、どちらがおいしい?」と問い返したそうです。


「中道」といった考え方は、人類の思想史上、空前の思想なんです。沙門ゴータマの天才が、そのときはじめて考えついた思想です。息を切らして道を走るのが苦行で、道をゆったりと歩くのが中道です。ゆったりと歩いていると、わたしたちのものの見方が変わってきます。擦れ違う人は邪魔者でなくなり、道行く人に共感を持つことができます。


・悟りを開いたブッダは、その悟りを大勢の人々に伝えようとしました。ブッダ仏陀)の教えが仏教ですが、仏教の大きな特徴は、その教えの「公開性」にあります。世の中の大勢の苦しんでいる人々のために、何かをしてあげたいという気になったのです。その気持が慈悲です。


いや〜ブッダは、仏教は深いねえ…。またブッダが読み返したくなりました。オススメです。(・o・)