「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜『だいじょうぶ!必ず流れは変わる』(樋口廣太郎)

だいじょうぶ!必ず流れは変わる―勇気と知恵がわき上がる40章

だいじょうぶ!必ず流れは変わる―勇気と知恵がわき上がる40章

今年、特に集中して学ぼうと思っている経営者が、元アサヒビール社長の樋口廣太郎氏だ。ここでも紹介させていただいた。


BOOK〜『松下幸之助と樋口廣太郎』(皆木和義)
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20110204


10年以上も前の本なのだが、今の混沌とした迷える時代を先読みしたような刺激的かつ夢と希望に溢れた本で実に説得力がある。そのエッセンスを紹介しよう。


「逆境こそ、大きなチャンスをはらんでいる」それは、私が昔から事あるごとに繰り返してきた持論です。信念と言ってもいいかもしれません。順境というのは、いわば「ぬるま湯」です。そこに飛びこんでも大した刺激は得られません。一方、逆境は刺激に満ちています。やるべきことが、それこそ山のようにあるのが逆境でしょう。克服しなければならない課題が多けれが多いほど、人は前向きになれます。それに、現状は悪い部分ばかりなのに、失敗を恐れず何事にも果敢にチャレンジできます。だからこそ、逆境にはチャンスがごろごろ転がっていると言えるのです。


・魚や野菜や果物などの食材と同じように、人にも「旬」と呼べる時期があるものです。人の「旬」とは、本人が充足感を得られるだけでなく、その人と関わる周囲の人々にとっても「美味で栄養満点」の状態であるに違いありません。人は野菜や魚と違い、「旬」が終わらないように自ら努力できるのが、人間のいいところです。では「旬」を逃さないためには何が必要なのか?それは「好奇心」ではないかと私は思っています。常に「次」の目標や夢を掲げていなければ、「旬」をつかみ取るだけのエネルギーは湧いてきません。


チャンスは貯金しておくことができません。ど真ん中の絶好調が、一瞬のうちにキャッチャーのミットに吸いこまれてしまうのと同じこと。チャンスは誰にでも平等に訪れるものだと私は思っています。ですからまず必要なのは、どこかに転がっているはずのチャンスを感じ取るアンテナをきちんと持つことだと思います。


人間には、誰にでも「想像力」が備わっています。だからこそ、自由に夢を見ることができるのです。もし夢が見つからないとしたら、それは世の中のせいではなく、あなた自身がせっかくの想像力を眠らせているからでしょう。


教育とは、その人が持っていう才能を発見し、それを伸ばしてあげることにほかなりません。人は、自分に才能があること信じるところから、それぞれの夢を育んでいくものです。そういう意味で、教育者の仕事とは、すべての子どもに夢を与えることだと言えるのではないでしょうか。


「新しい世界に生きようとするならば、前の世界のことは死滅させねばならない」これはフランスのノーベル賞作家、アナトール・フランスの言葉です。新しい世界に飛び込んでいくときには、それくらいの覚悟が必要だということでしょう。自分自身を変えなければダメだということです。


NATOは、北大西洋条約機構ではなく、「ノー・アクション、トーキング、オンリー」の略です。口では批判したり難癖をつけたりするけれど、自分からは決して行動を起こさない人を指す言葉です。今度、あなたがNATOにならず、「やりたいこと」を実現することを祈っています。


・素直に自分の弱点をさらけ出すのは、その人が弱いからではありません。弱い人ほど、必要以上に強がって見せるものでしょう。弱みを隠さない人のほうが、本当は強いのです。その点、松下幸之助翁は、見事に弱点をさらけ出せる人物でした。「自分は小学校しか出ていないから、むずかしいことはわからん。もうちょっとわかりやすく言うてんか」といったことを平気でおっしゃっていたそうです。


ビジネスマンの基本は、元気で、明るくて、声が大きいこと。いずれも集中力を高めるのに欠かせない要素だと言えるでしょう。試しに、意識して大きな声でしかも吐く息で喋るようにしてみてください。きっと、集中力が増すはずです。


・真珠というのは、貝殻の外套膜という部分が異物に刺激されてできるのだそうです。甲斐にとっては、あまりありがたいことではありません。でも、貝が苦しい思いをしないと、あの美しい真珠は生まれない。「病める貝にのみ真珠は宿る」というわけです。会社の経営もこれと同じこと。異物の刺激が真珠を育てたように、困難や逆風は会社に生命力を与える刺激として必要なものです。外部からの刺激に反発することで、会社はより強くなる。ですから、ときには、自ら意識的にマイナスの刺激を与えてみることも必要になるでしょう。


ビジネスに関わるものにとって、いちばん大切な心構えは「感謝」の心です。売り手のほうは、自分たちが提供する商品やサービスにお金を払ってくれる人々がいることに感謝の念を持つ。買い手のほうは、自分たちが求める商品やサービスを提供してくれる人々がいることをありがたいと思う。すべてのビジネスがそういう人間らしい感情に支えられていることを、私たちはけっして忘れてはいけません。感謝の心が必要なのは、顧客や取引先に対してだけではありません。上司、部下、同僚など同じ社内で働く人々に感謝する気持ちを失ってしまったら、組織は成り立たないでしょう。とくに経営者が社員に対する感謝の念を忘れたとき、その企業は足下から大きく揺らぐことになると思います。
社員に感謝しているからといって、その仕事ぶりに満足してはいけない、ということです。会社のために働いてくれることには最大級の感謝を示すべきですが、「それで十分」と満足したのでは、進歩が止まってしまいます。


深い…。もっと樋口氏から学んでいこう。オススメ。(^u^)