- 作者: 竹内一郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/03/18
- メディア: 単行本
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・政治家が収賄で証人喚問されるときも「秘書がやった、私は知らない」という言語情報よりも、「力ない声」「落ち着きのない目」という非言語情報を重視する社会になりつつある。裁判でも以前は、「どういったか」だけが論じられることが多かったが、最近では「どんな表情でいったか」も報道されるようになった。
・初対面の人を「魅力的だ」や「友達になれそうだ」と判断するのに必要な時間は0.5秒しかかからないようだ。(アメリカ・フロリダ州立大学の心理学者ジョン・マナー)だから、人目惚れはあって当然なのである。
・基本的に、接触の回数に比例して好意も増す。(ザイアンスの法則)したがって、信頼を得るためには、「合う回数」が大事ということになる。30分を一回会った人よりも、1分を30回会った人のほうが相手を信頼できるのだ。だから、営業の仕事でも、お得意様と何度会ったか、が重要だ。
・私は、自分の「見た目」を30年かけて磨こうではないか、といいたい。20歳からの30年より、50歳からの30年のほうが豊かであるべきだと思う。整形手術をすればその場はよくなるかもしれない。だが手術でいじった顔からは、表情がなくなる、そして心の動きが伝えられなくなったら私の考える「見た目」は悪くなる。大きな声を出し、心から笑い、怒り、泣いて、声と顔の表情を豊かにすることが大事だ。
・仕事とは、「相手の魂を揺さぶること」である。結局どんな商品も人から買うのだ。誰に魂を揺さぶられたか、が大切である。心から出てくる言葉は、相手の心に届けたくなる。だから、態度にも出てくる。話すときも丁寧に念を入れて、相手に送る。言葉はそうやって相手に届いていくのではあるまいか。
・ミラーニューロン仮説とういのが注目されている。なぜなら「相手の心を読み取る」という脳の機能を支えていると推察される。その名前のように、自分の行為と他人の行為を鏡にしたように表現する。相手が無表情のときには、相手も無表情になる。笑顔を作ると、相手も笑顔になる。感情と表情は伝染する。
などなど。やっぱり自分の顔に責任を持たないとね…。(^◇^)巻末の「オバマの大逆転――言葉をしのぐ説得力」は特にオススメよ。(^^♪