「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜『負けに不思議の負けなし』(野村克也)

負けに不思議の負けなし〈完全版〉 上 (朝日文庫)

負けに不思議の負けなし〈完全版〉 上 (朝日文庫)

負けに不思議の負けなし〈完全版〉 下 (朝日文庫)

負けに不思議の負けなし〈完全版〉 下 (朝日文庫)

今シーズン、開幕から首位と絶好調の楽天の野村監督。(^◇^)試合後のユニークなインタビューはもう恒例になったね。
氏の著作を読み続けていて原点ともいえる本をインターネットのヤホーで検索したら見つけてしまいましたので、ご紹介させていただきます。(漫才のナイツふうに)それがこの本。そのツボを紹介しよう。


「勝ちに不思議の勝ちあり 負けに不思議の負けなし」しばしばラッキーな勝ち星を拾ったことが度々ある。つまり「不思議の勝ちあり」である。
ところが負けた方にしてみれば不思議でもなんでもない。ちゃんと敗因がある。「負け」を「負け」にとどめてはいけない。どう勝利に転化させるか常に考えたつもりだ。勝負事はこれにつきるような気がする。


監督の手腕はその人間をどう生かすかにかかっている。「歩」を「金」にして、そこで初めて評価される。「金」を「歩」にしてしまってはなにをかいわんやである。


・コーチについて考えだすと、いつも死んだ蔭山さん(元南海監督)のことを思い出す。蔭山さんは、私たちを指導するとき、いつも「オレが責任を持つから」といった。今、そういえるコーチがいったい何人いるか。この文句はすでに死語になってしまったのではないか。


・キャッチャーを「捕手」と書く。いうまでもなく球を捕るの「補」だが、私はもうひとつ投手を助け、その足りないことを補う、「捕手」であると思っている。


・単純に「ガンバっていこう」とか「外角をねらって」などというのはいけない。具体的なデータを示して、状況に応じた指示を与えることが大切だろう。相手のピッチャーの外角中球を狙わせるとか、カーブが甘いからこいつをしぼるとか、なにかテーマを見つけて、これに向って一丸となる。そうこうしているうちに脱出の糸口が見えてくるものだ。


・ひと目で分かるような原因で打撃不振になるとすれば、それはスランプとはいわない。未熟なだけである。


・前から気になることがひとつある。外野を守る好打者に強肩を誇る人がだれもいない。昔は強かった選手もあっという間に弱肩になる。遠投の練習不足、この一語につきる内野手はノックを受け、必ず一塁に送球する。外野手はノックの数も限られている。となれば遠投の機会はどんどん失われる。使わなければ衰えるのも早い。


さすがノムさん、含蓄深い!!!(^。^) これらの記事もオススメよ。


BOOK〜一流と二流の違いとは?…『エースの品格』(野村克也
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20090118
BOOK〜這い上がった男の対談集!…『憎まれ役』(野中広務 野村克也
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20080709

BOOK〜生涯現役宣言!…『新・敵は我に在り』(野村克也
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20080507

COLUMN〜楽天の大健闘を支える“窓際族”の野村信者(二宮清純
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20070712