港区ではベンツがカローラの6倍売れている―データで語る格差社会 (扶桑社新書 26)
- 作者: 清水草一
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2008/02/29
- メディア: 新書
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さて、この本は衝撃的なタイトルに惹かれて読んでみたけどオモシロイ!!!(^^♪ そのエッセンスを紹介しよう。
・日本の新車販売台数ナンバーワンのカローラ。世界16カ国で生産され、100カ国以上で販売中で、年間生産台数は130万台。あのフォルクスワーゲンの2倍!そして日本全国の合計保有台数は約270万台。犬も歩けばカローラに当たる。しかし、東京23区内、特に城南地区ではあまり見かけない。数字を見ると、港区ではベンツはカローラの6倍以上!BMWがカローラの3倍、ポルシェはカローラとほぼ同じ台数。ポルシェは『港区カローラ』だった!「あの辺じゃベンツがゲタがわり」は俗説ではなくて、真実だった!
・一方都道府県別の軽自動車シェアは、高知県48.8%、長崎県48.4%、島根県47.8%…最下位は東京都の15.7%!港区では。スズキ・ワゴンRも港区では珍車だから、実際軽に乗せて見ると「こんなに走るんですか!」「こんなに広いんですか!」と驚愕の嵐になる。
軽自動車率の高い県は「平均年収が低い南国」に偏っている。雪の降る地域では軽は弱いのである。
・芦屋の六麓荘町は特別中の特別らしい。町内会は入会金50万円。プラス月々の管理費も必要だ。町内会の承認を得なければ引っ越してくることもできないという、治外法権的な力を持っている。カネがあるだけでは住めない町なのである。ちなみにクルマを買うためにわざわざディーラーまで出かけたりしません。車検や点検時でも、来店することなどありえません。過去20年にわたって十数台以上買い換えてくださっているお客様でも、一度もディーラーへ足を運んだことがなく、担当者に『そういやお前の店はどこにあるんや?』などと笑うことが一種のステイタスだという。
その他、「5億円OKのカードホルダーVS.自己破産者」「生活保護率日本一の大阪市西成区VS.同最低の富山県」など、笑いながら今の日本のリアルな現状を知ることが出来る。
できることなら、勝ち組になりたいよね…。(^・^)