「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜罪を償うとは?絆とは?…『手紙』(東野圭吾)

手紙 (文春文庫)

手紙 (文春文庫)

東野圭吾の小説はどれも完成度が高いのだが、この『手紙』犯罪加害者の家族を真正面から描いて感動の渦を巻き起こした問題作で映画化されたこともあり、話題を呼んだ。小説もいいし、映画もいいよ〜!ラストシーンはまたまた号泣!(ToT)


両親を早くに亡くした二人の兄弟。兄は優秀な弟を大学に行かせるために一生懸命肉体労働をするのだが働きすぎて腰をいためてしまう。そんなとき、ふと間が射したのか、資産家の老女宅にしのびこみ金を盗み、殺人を犯してしまう。


強盗殺人の罪で服役中の兄から弟のもとには、獄中から月に一度、手紙が届く……。しかし、進学、恋愛、就職と、弟が幸せをつかもうとするたびに、「強盗殺人犯の弟」という運命が立ちはだかる苛酷な現実…。原作では弟はミュージシャンを目指しているのだが、その夢も無残に砕かれる…。映画ではお笑い芸人を目指しているのだが、どっちのシチュエーションもいいんだよね。)そんなときにも、弟を懸命に支えた女性がいた…。


『兄貴、ゴメン…俺、兄貴を捨てる、兄貴との縁を切る…。これが最後の手紙だ…。』


そして弟は、結婚、女の子が生まれ幸せを掴んだかに見えたのだが…。(>_<)


ん…深い…。家族の絆ってなんだろう…。そして罪を償うというのはどういうことなのだろう?人は一人では生きていけない。残忍な犯罪や事件が起きている昨今、考えさせられる一冊だ。本も、映画もいいよ!皆に読んで、観てもらいたいな…。映画のラストでは小田和正『言葉にできない』が流れる…。泣ける…。


小田和正 『言葉にできない』
http://jp.youtube.com/watch?v=N9B6qQ52jfc

映画 『手紙』 公式サイト
http://www.tegami-movie.jp/

手紙 スタンダード版 [DVD]

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