「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「君のやる気スイッチをONにする遺伝子の話」(村上和雄)

遺伝子工学の世界的権威・村上和雄氏。久しぶりに著作を読みみました。いいなあ。勇気づけられるなあ!本書は平成24年、鹿児島の高校で約1,000名の生徒たちを対象に行われた講演会を書籍化したもの。


「村上先生のお話をきいて思ったのは、人間の可能性は無限大なんだということでした」 「才能のある人とない人の差は縮まらない。そう思っていましたが、実は眠っている遺伝子を起こして、才能を開花させるのは結局自分次第だということがわかり、嬉しかったです」そのエッセンスを紹介しよう。

 

・笑いは糖尿病患者の血糖値の上昇を抑制します。一日目は、糖尿病の講義、二日目は、同じ糖尿病患者さんたちに前日と同じ時間に食事をしてもまんざいらい、講義を聴いたのと同じ時間に漫才を聴いてもらったんです。

 
前日は講義、当日は漫才です。漫才をやったのは、吉本のB&Bという二人組です。この名前はちょっと覚えておいてください。その二人組の一人、島田洋七さんという人は『佐賀のがばいばあちゃん』という本を書いて受けておりますね。
 
彼らの漫才が終わった後、すぐに患者さんたちの血糖値を測りました。すると前日、同じ時間に講義を聴いたら百二十三も上がった血糖値が、 当日は七十七に落ちたんです。講義―笑い=百二十三-七十七。つまり、 四十六という差が出ました。この数字を見て糖尿病のお医者さんの目の色が変わりました。これどういうこと?と。
 
・日本人の誰でもがよく知っている有名な製薬会社の会長は、一切薬を飲みません。「俺は自然治癒力で治す。お前たちは飲め」というわけです。なぜ薬を飲まないか。薬には副作用があるということを、その人は普通の人以上によく知っているからです。
 
・私は笑顔のいい人たちにたくさん出会いました。その一人がチベットのダライ・ラマ十四世であります。彼とは何度も対談しておりますが、 彼は対談中、よく笑います。あるとき一緒に写真を撮ろうというので私と肩を組んだら、私の耳をコチョコチョとくすぐるんですね。「何?」って聞いたら、「お前、 笑いの研究をしているんだったらもうちょっといい笑顔つくれない?」と言われました。
 
私が彼につけたあだ名は、「ニコニコ顔で命がけ」。なかなかいいでしょう。人生はただ単に生きるんじゃなくて、何か命をかけるものに出会ったら、素晴らしい力を発揮できるんです。この仕事のためなら命もいらない、というものがあるとね。
 
おそらく明治維新をやられた人たちもそうでしょう。この鹿児島には、 薩摩藩から出た素晴らしい方たちがたくさんおられますけれども、あの人たちはまさに日本の開国のため、日本の近代化のために命をかけました。だから今でも歴史に残っている。そういうものに出会うということは人生の幸せです。人生というのは、 やっぱり何か自分の命をかけても惜しくないようなものに出会うということ、それが幸せなのではないかと思っております。
 

・一億円の宝くじが当たるのは奇跡的なことでしょう。ところが、細胞一個が生まれる確率はそれどころの話ではなくて、 一億円の宝くじが連続百万回当せんするぐらいの奇跡なんです

 

・これは特に若い人に聞いてほしいのですが、私どもは「子どもを作る」と言いますね。でも、それは非常に傲慢な言い方です。世界中の学者が集まっても、世界の国の予算を全部つぎ込んでも、細胞一個、元から作れないんですからね。コピーならいくらでもできますよ。でも、全人類が協力しても、元から細胞一個作れないのですから、どうして人間の力で赤ちゃんを作ることができるでしょうか。

 
・受精卵は生物の進化のドラマを再現するといわれています。胎児は魚の状態のときもあるんですね。そこで止まってしまったら、その時は流産するらしいのですが、とにかく、胎児はお母さんのお腹の中で三十八週の間に、魚、島、虫類、乳類と進化のドラマを繰り広げて人間になっていくんです。生物の進化には三十八億年の歴史があるのですが、その三十八億年をお母さんのお腹の中にいて三十八週の場に駆け足でたどるわけですね。 ものすごいスピードです。お母さんの一週間は総児の一億年なんですね。一週間が一億年です。
 
だから、お母さんが一日酔っぱらったら、胎児は千四百万年酔っ払いっぱなしになっている可能性があります。冗談ではないですよ。アルコールは胎盤を通過しますからね。お母さんが酔っぱらうと胎児も酔っぱらう。お母さんの生活態度が胎児の発育にいかに大きな影響を与えるか、 ということです。
 
お母さんのお腹の中で繰り広げられているドラマは、決して人間がブログラムしたものではありません。人間はジャストアヘルプしているだけです。もちろん赤ちゃんは両親のものですけれど、単に両親だけのものではなくて、生物三十八億年の歴史が生み出した最高傑作が人間の赤ちゃんなんです。だから、皆さん一人ひとりには三十八億年の歴史があるんですよ。
 
・ダライ・ラマは五十年もの間、中国から迫害を受けています。その中国に対して、 彼は「我が先生です」と言っています。これはなかなかすごい言葉ですね。自分を迫害する人を師だというわけですから。でも、それが彼の本音だと私は感じました。
 
あの弾圧がなければ、ダライ・ラマは単なるチベットの法王であり、 チベットの国王にすぎなかった。しかし、弾圧されたことによって彼は世界に出ました。おそらく平和の問題を、民族を超えて、宗教を超えて語れるのは、彼しかないと思います。ニューヨークに行きますと、セントラルパークに何万人という人が彼のメッセージを聞くために集まります。そういう人になれたのは、厳しい弾圧があったからなんですね。
 
・今、世界で最もいいといわれている国はどこかというと、日本はナンパー1かナンバー2なんですよ。それはなぜか。日本は第二次世界大戦という大戦争に敗れて焼け野原になりました。原爆を二度も落とされて、 日本はもう立ち上がれないと誰もが思っていたんです。ところが、そこから日本は見事に復興しました。そして、それ以来一度も戦争に関わっていません。科学技術に優れた経済大国になりました。
 
しかし、それだけではないんです。日本にはお互いが助け合うフォー・アザーズの歴史的な伝統があるんですね。先に言ったような利他的な遺伝子が日本人の遺伝子の中にはある。
 
これが大震災のときに見事に発揮されたと思います。日頃は日本人の悪口ばかり言っている中国や韓国の新聞が、大震災のときの日本人のフテー・ブザーズの行動を絶賛しているほどです。私もそのときまで気づかなかったのですが、日本人にはそういう助け合いの精神が確かにある。
 
それから大自然の働きを素直に認める態度があります。確か震災で被害に遭った高校生の話だったと思いますが、「私たちは天を恨みません」と言っていました。これはまさに日本人が大自然の働き、サムシング・グレートの働きを感じているということでしょう。そういう素晴らしい性分が発揮されたと思います。
 
科学技術と経済力に加えて、大自然を尊敬し、フォー・アザーズに生きる日本人に、ダライ・ラマ法王は非常に期待しているんです。おそらく、彼の言うように日本が世界を救うのでしょう。
 

ありがたいね。生かされてるね。子どものころからこんな話を聞ける子どもは幸せだね。オススメです。(=^・^=)