全作品読破をねらっている、東海林さだおさんの「丸かじりシリーズ」。47作品目で完読した!と思ったら、一冊抜けてました。(^^)これで無事、終了。不思議と47都道府県と同じ47のラスト前の46作品っ!!!
「鰻丼と聞いて心がざわめかない日本人はいない。鰻屋の前を通るといつだっていい匂いがしてくる。「この匂いだけでゴハンを一膳食べられる」ほど強力な匂い。牛丼、イクラ丼、海鮮丼……ゴハンとおかずの明確な二者対立。どの丼めしも奥は深い。シリーズ最新第46弾!」そのエッセンスを紹介しよう。
・真理は平凡な事実にひそんでいる場合が多い。
・人間とタコは人情で結ばれている。 こういう食べ物はめったにない。人情、ですよ。 人と人との関わり、ですよ。人間とタコは人情で結ばれている。 タコには生まれつき愛嬌がある。イカには愛嬌がない。 酔わせてハチ巻きをさせて“イカ踊り” をさせても多分面白くないと思う。 そこへいくとタコはハチ巻きをさせても似合うし、 手に日の丸の扇子を持たせても上手に扱う。 人間は何とかしてタコとお友達になりたいのだ。タコと“ごっこ” をしたいのだ。
・「おでんの人気順位」はほとんど毎年変わらない。 一位ということはチャンピオンとうことであり、 AKB48ではセンターということになり、 会社で言えば社長あるいはCEOということになる、 大根がCEO?大根がセンター?おでんの中の、 どっちまというとみすぼらし、あの大根が?センター?
・センベイに取っ手はない。ビスケットにも取っ手はない。 羊羹にも取っ手は付いてない、 グリコポッキーには取っ手が付いている。
・大の男の「大」とは何か。「大の男のすることではない」 というように使われる。
・「チクワ悪人説」
カマボコはなぜおでん界の誘いを断ったのか。 板を背負っていたからである、と裏面史は言う。 確かに同じ魚肉練り物製品仲間は全員裸一貫で世の中を渡っている 。なのにカマボコはいつだって胃たといっしょだ。 カマボコと板は夫婦同然、なぜか。 板の恩義を片時も忘れないからだ。
一方、チクワの裏面史はどうなっているか。 こっちは評判がよくない。めっちゃよくない。 カマボコは板の世話になったがチクワは竹の棒の世話になった。 なのにチクワは、昔世話になった棒をあっさり抜いた。 抜いて捨てた。 抜いて捨ててこそ知らぬ顔でおでん界入りを果たした。 チクワが忘恩の徒といわれる所以である。
やっぱり東海林さだお節はサイコーのストレス解消だね。どの作品も再読したいねー!オススメです。(^^)