再読をしている小林正観さんの本。ずーっと探していたエピソードがある。ふっと手に取った本に見つけましたよー!!!コレ、コレ、ネットで検索しても出てこなかった、このハナシは『で、何が問題なんですか』(小林正観)に収録されてたのかー。そのエッセンスを紹介しよう。
・人口三千人ぐらいの村で、 お葬式に千五百人くらいの人が集まったっていうおばあさんがいる んですね。その村の人口の半分が集まった。その人は、 町長をしていたとか、なにか役職をしていたとかじゃなくて、 何にもしていない人だった。何でそんなに人が集まったのか?
そのおばあさんは小学校の先生をずっと定年までやっていたんです ね。で、退職して隠居してからも一貫して、 主義一貫してやりつづけたことがあります。それは、 教え子のお店でしか物を買わなかったんですね。 どんなに近くにディスカウントストアができても、 スーパーマーケットができても、そこで買うことはなくて、 二割ぐらい値段の高い個人商店でも、そこで必ず買っていた。 それを死ぬまで続けたそうです。何にもしない人だったのに、 でもいつも教え子を応援していた人だった、ってことです。
二割安い物を買うっていうのは自分本位ですよね。 自分が使うお金が少なくて済みます。でも、 ひとつひとつ個人商店を回って、 高いものを買ってるっていうのは、 自分本位なのではなくて相手本位なんですよね。 自分のことを店の商品を買ってくれて、相手はとても喜びます。 そのおばあさんは、そのことを徹底していた。だから何もしない、 何か特別なことをしたわけではないけど、すごい人だったんです。
なかなかできないことですよね。 言われてみると簡単なんですけれど、 なかなかできないことですよね。 どうしても普通は二割安いところに行ってしまいますものね。
だから、 自分の身の回りの交友関係でそういう商売をしている人がいたら、 もしかすると他所より高いかもしれないけれど、 そこに頼んでいくと、後は何にもしなくてもいかもしれません。 お世辞を言ったり、変に気を遣わなくてもいい。ただ、 そういう生活をし続けているだけで、 その人は本当に周りから信頼されて、尊敬されて、 好まれますよね。でも上から見てみると、 決して損はしていないんですよ。それは結局「宇宙預金」 をしてるってことなんです。人望、人徳、 パワーというものですよね。
そーそー!!こんなふうに人生の後半は生きていきたいよねーっ!!!勇気づけられました。超オススメです。(^^)