「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「かえがえのない贈り物ーままやと姉・邦子ー」(向田和子)

お店が閉店するって悲しいよね。常連だったら特に。あるいは行ってみたいなあ!と思っていたら閉まっていたというのも悲しいし、切ない。

 

この店があったらぜひ行ってみたいなあと思ったのが、赤坂にあった伝説の小料理屋「ままや」。「おいしくて安くて小奇麗で、女ひとりでも気兼ねなく入れる」というコンセプトで向田邦子さんと妹・和子さんとで開いたお店。

 

 
「いまだに不慮の死を惜しむ声が絶えない向田邦子。その遺志の小料理屋を守り続ける末っ子の妹が綴る家族、幼少時代、仕事、愛猫、病気、そして姉が遺してくれたもの」
そのエッセンスを紹介しよう。
 
・「私は三年は待てないの、一年にして欲しい。あなたの時間を買いたい。お金は私は責任もつ。こういうやり方はあなたのやり方でないのはよくわかる。ひとつひとつを積み重ねていきたいのだろうし、あなたは甘ったれのようだけど、お金のことで頼りたくない性格も承知しています茶店は客単価が低いから、借金してやるには問題があるわよね。お酒と食べる物の方が商売としてはうま味がある。これは、と思う店があるの。若い人に人気で、活気があって気安くて、お酒があってもこんなやり方もある、参考になると思う店なの。早速だけど、これからすぐ行きましょう
 
「あなたには、ありがた迷惑、お節介と思われようと、場所もいい、人気のいい所で、小料理屋をやって欲しい。あなたが、そういう所で働いている姿をみるまでは、私、死にきれない。こんなに人、人、人がいっぱいいても、お金出しますから、お店を出してください、なんてお願いされること、めったにあるもんじゃないわよ。

 

まるでドラマのようなストーリーだね。まさに伝説のお店だね。向田邦子さん関連の著作制覇は続く。オススメです。(・∀・)