酒場のギター弾き 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「ますの。枡野浩一短歌集」(枡野浩一)

二十年以上前に「横浜五行歌会」という集まりを立ち上げた。その頃は一日一首作っていた。恋をしていたからねー!(笑)
 
さて、この本。「本書の字のでかさは、きっとあなたが今までに読んだことのあるすべての本の中で、一番だと思います。よく見ると2色刷りなのも凝ってますね。今どき珍しく、ちゃんと糸で閉じてある本なんですけど、なんとその糸の色が赤!しかも、買って読まないと気づかない「隠し短歌」もあるんです。帯の推薦文はポストペットの父・八谷和彦さん。あっ、帯の裏にも何か印刷されてる」そのエッセンスを紹介しよう。
 
・強姦をする側にいて立っている自分をいかに否定しようか
 
・新しいI LOVE YOUの言い方は「君のエイズをうつしてほしい」
 
・寅さんの看板を見てガキのころ「つらいのやだ」と思った男
 
・百人の男がいれば二百個の玉ぶーらぶら 風もないのに
 
・ひとりでに目ざめた朝は髪の毛もしっぽも立ったまんま歯みがき
 
・「自由って何だ」と叫ぶロッカーをルポする僕はフリータライター
 
・少女らにウケるバンドのライブでは男子トイレがすいていて楽
 
・「ったくもう」は「毛沢東」の業界語?「まったくもう」のまぬけな形?
 
・話し手をまぬけに見せる手法①「ボク」や「アタシ」はカタカナで書け
 
・「ライターになる方法をおしえて」と訊くような子はなれないでしょう
 
・「言葉にはできない」という言葉ならジョーカーみたいにつかいまくって
 
・「フリーってうらやましい」と言いながらけっしてマネはしないのですね
 
差別とは言わないまでもドラマではホステスの名は決まってアケミ
 
・「直木賞受賞作家」という帯の芥川賞候補作品
 
・つり革の輪がデカければ首つりの綱になるのに夕焼け小焼け
 
・塩酸をうすめてものが希塩酸ならば希望はうすめた望み
 
・今夜どしゃぶりは屋根など突き抜けて俺の背中ではじけるべきだ
 
・遅刻へと走る満員電車にてバンドエイドを中指に巻く
 
・イヤホンは耳をふさいで考えが生まれることを防ぐ避妊具
 
・恥ずかしい イヤホンから音もれは靴からもれる悪臭よりも
 
・無駄だからやらないんだね 無駄のない人生なんて必要あるの
 
・辞書をひきバレンタインが破廉恥の隣にあると気づいている日
 
・わけもなく家出したくてたまらない 一人暮らしの部屋にいるのに
 
・ファミリーがレスってわけか 真夜中のファミレスにいる常連客は
 
・一人でも眠れるけれどデニーズで一人で明かす夜はひもじい
 
・しなくてはならないことの一覧をつくっただけで終わる休日

 

いいねえ。また「歌」の沼にはまりそうだ。オススメです。(・∀・)