「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「小さいコトが気になります」(益田ミリ)

 
何もしないでボーッとしていたら58歳になり、GWに突入してしまった!(笑)マイッタなあ〜!(・∀・)
 
こんなときはユル〜イ益田ミリさんの本が似合う。「何となく気になる、なぜか気になる、人ん家の植え込み、モンブランの中身、毎年の桜・・・・・・。小さいけど大事な益田さんの確認。最新のエッセイ&漫画集」そのエッセンスを紹介しよう。


「ポテトサラダの確認」
 
・居酒屋で雑誌の編集者と行った。誰かが言った。好きなみそ汁の具ってなに?」
そんな流れでの「ポテトサラダに、なに入れる?」わたしは震え上がった。みな、どんな食材を求めているか。みそ汁にプチトマトが合うと言った人は、しばらく話題の中心になっていた。ならば、ポテトサラダで、わたしはなんと言えば?ツナ?コーン?わからない。もごもごちしていたら、クレソン、あるいは、らっきょうのみじん切りを入れるという人も出てきて、自分の平凡さに落胆した。
 
・「テレビ欄の確認」
 
その昔、我が家のチャンネル欄は、父だけのものだった。プロ野球高校野球、将棋や囲碁、相撲、競馬中継、ラソン中継。父が選ぶ番組は、どれも小学生の姉妹には興味がないものばかり。でも、テレビは見たい。小さな妹と並んで、仕方なく将棋対決なんかも見ていた。対局中の唯一の楽しみは、時計係の女性が秒読みをするところだった。とても冷たい声に聞こえた。「ゆっくり数えてあげればいいのに!将棋盤の前で難しい顔をしている棋士たちが気の毒でならなかった。そのくせ、彼らが苦しんでいる姿も見たいのである。いつもより早口で数えたらおもしろいのにな」意地悪な心も育てながら、人は大人になっていく。
 
いつか、自由にテレビがみられるようになりたいなぁ。大人になり、実家を出たとたん、テレビ欄はわたしの前にひざまずいた。「さぁ、どんな番組でもご覧ください」
 
一生のうちで経験できることなどほんのわずか。たくさんの知らない世界に別れをつげ、我々は死んでいく
 
・100円ショップですごいファイルを見つけてしまった。世界の名画ファイルである。ゴッホもある、クリムトもある、フェルメールまで。フェルメールはこの事実を知ったらどう思うのだろう?自分の絵が100円のファイルになって遠く日本の店頭に並んでいる。
 
 
モンブランの確認」「アイスクリームボックスの確認」「猫の確認」「3Dの確認」「ちょうちょの確認」「100円ショップの確認」「スーパーのレジ打ちの指の動かし方の特訓」「京都駅新幹線改札内の確認」「雨の確認」など。