酒場のギター弾き 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「石川くん」(枡野浩一)

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「石川くん」ってタイトルだから、なんて馴れ馴れしい!って思ったら、石川啄木のことだったんだね〜!(笑)
 
 
啄木の短歌は、とんでもない!(談・糸井重里親孝行や働き者のイメージは間違いだった!?お金大好き、働くの嫌い。借金大王で、女ったらし。そんな「石川くん」の本当の姿をユーモラスに描いたエッセイ集。啄木短歌、衝撃の現代語訳つき」そのエッセンスを紹介しよう。
 
 
・1903(明治36)年 17歳。
7月から「明星」に作品を発表しはじめ、11月に推薦されて東京新詩社」のメンバーになる。このとき初めて「啄木」の筆名をつかう。
「啄木鳥(きつつき)」にちなんだこの筆名は、与謝野鉄幹が考えてくれたもの。石川くんがたいそうウソツキであったことから、キツツキというあだ名がつき、それが転じたもの……というのは私だけが唱えている説。
 
打ち明けて語りて 何か損をせしごとく思ひて 友とわかれぬ
(打ち明けて話して 何か損をしたような気持ちでいる 帰り際)
 
不来方(こずかた)のお城の草に寝ころびて 空に吸はれし 十五の心
(十五歳 お城の草に寝ころんで 空に吸われてしまった心)
 
何がなしに 息きれるまで駆け出して 草原(くさはら)などを
(意味もなく 息きれるまで駆け出してみたくなったよ 原っぱとかを)
 
一度でも我に頭を下げさせし 人みな死ねと いのりてしこと
(一度でも俺に頭を下げさせた やつら全員 死にますように)
 
うぬ惚るる友に 合槌うちてゐぬ 施輿(ほどこし)をするごとき心に
(友達の自慢話に 相づちをうつ ボランティアしてる気持ちで)
 
たはむれに母を背負ひて そのあまり軽さに泣きて 三歩あゆまず
(冗談でママをおんぶし あまりにも軽くてショック 三歩でやめた)
 
目さまして猶起き井でぬ兒(こ)の癖は かなしき癖ぞ 母よ咎むな
(目ざめても ふとんのなかでぐずぐずしちゃう駄目さを 責めないでママ)
 
ふるさとの山に向かひて 言ふことなし ふるさとの山はありがたきかな
(ふるさとの山に向って 言うことは何ひとつない ありがたいなあ)
 
どんよりと くもれる空を見てゐしに 人を殺したくなりにけるかな
(どんよりと くもった空を見ていたら 人を殺してみたくなったり)
 
誰が見ても われをなつかしくなるごとき 長き手紙を書きたき夕(ゆうべ)
(全人類が 俺を愛して泣くような 長い手紙を書きたい夜だ)
 
世の中の明るさのみを吸ふごとき 黒き瞳の 今も目にあり
(世の中が明るさだけを吸うような 黒い瞳が 今もまぶたに)
 
いいなあ〜啄木って!あ、石川くん、石川くん!!!(笑)あらためてじっくり読みたくなりました。歌を詠みたくなりました。オススメです。(・∀・)

 

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