「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「さだまさし 終わりなき夢」(富澤一誠)

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最近、昔読んだ本を読み返してます。これも懐かしいなあ〜! 初版が、1979年12月25日だから15歳だよ、中三だよ、ちょうどギターを初めた頃だよ〜!♪ 名盤「私花集」のあとで「関白宣言」が出た頃だよね〜!♪ まっさんに夢中になっていた頃だね。この時代の音楽の背景がわかるね。そのエッセンスを紹介しよう。

 

岡林信康は痛烈に社会にプロテストしたし、吉田拓郎は “内なる叫び” を直積敵に表現した。井上陽水とて直接的ではなかったが、間接的に時代の動きにあったメッセージを送り続けた。彼等に共通していることは、歌が自己表現であったために、歌と彼らがぴったりと一致していた。すなわち、彼らが考えていること、叫びたいことが、そのまま歌に反映されていた。だからこそ、聞き手は、歌を通して彼らの人間性にまで触れることができ、彼らを理解することができた。
 
精霊流し』を通して、この歌を作詞作曲したさだまさし人間性までわかるだろうか?この歌を聴いて、さだの考え方がすんなりと理解できるだろうか?そう考えたとき、この歌と作者の間には、拓郎、陽水などとは違って “空間”があるように見える。その空間のために、さだの歌は軟弱でメッセージがないと言うのかもしれない。しかし、ここ二、三年、さだレコードは常に売れ続け、またコンサートには満員の客が必ず集まっているのは事実だ。その事実と、拓郎、陽水が時代と微妙なズレを生じ、かつてほどレコードが売れなくなってきているという事実を照らし合わせてみると “空間”こそがさだの音楽の魅力であり、空間があるからこそ時代に受け入れられるのだと思えてくる。もし、そうだとしてらその空間とはいったいなにで、なぜあるのあろうか?それが解明できれば、さだの人気の秘密はむろんのこと、ひいてはニューミュージックの現状までをも知ることができるかもしれない。
 
加山雄三が自分で曲を作っているのを知ったとき、正直言ってびっくりしましたね。と言うのも作曲なんて作曲家しかできないものと思っていたから……。加山ができるならオレだってと思って、ギターで曲を作りだしてことを覚えているな」
 
精霊流しが大ヒットして、多額の印税が初めてはいったとき、さだは父・雅人に言った。お父ちゃんは、ぼくにバクチを打ったのだから、この印税はお父ちゃんが取ってくれ。儲かったお金はバクチを打った人が取るのがあたりまえだ」それにこたえて父は言った。もっともっと夢を見ていたいかから、そんなこと言うなよ。お父ちゃんはもっともっとお前といっしょにロマンを追い求めていたいんだ」そのロマンはのちに、フリーフライトにつながることになる。その意味では、さだ親子にとって精霊流しの大ヒットは、ロマンを追い求めるためのスタートだった。
 
その他、「バイオリンの天才少年とうたわれら幼少年期」「貧困生活の中、スパルタ教育が始まった!」「ひたすら、ソリストをめざした中学時代」「クラシック音楽に挫折し、青春を謳歌する高校時代」「夢破れ失意のうちに帰郷した大学時代」「栄光をつかんだ “グレープ”時代」「グレープ解散の真相」「飛翔!大いなるロマンを求めて」など。
 
いいな〜〜まっさん、ひさしぶりに聴きたく、そして歌いたくなりました〜!オススメです。(・∀・)
 

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