母校、明治大学料飲紫紺会の名誉会長、ワタミグループ創業者の渡邉美樹さん。尊敬する経営者の一人だ。政治家を卒業して経営の世界に戻ってきてくれて良かった!!!そしてこの本を書いてくれてありがとうございます!!!この本で現在の日本の政治が抱えている現状を冷静に把握できました!!!これはタイヘンなことだっ!!!この危機感を共有したい。そのエッセンスを紹介しよう。
・この6年間の反省、そして後悔は、 この国の突き進む財政破綻への道を止められなかったことです。 それこそがわたしの使命と信じ、 国政の世界に身を投じることを決心しました。 参議院議員当選の翌年2014年12月に北海道夕張市へと向かい ました。財政破綻した地方自治体とはどのようなものなのか。 それを自分自身の目で確かめるためです。経営者であるわたしは、 常に現場を見て物事を判断してきました。政治家になっても、 現場に足を運び、現場の空気感を知りたいと思ったのです。
・7校あった小学校のうち6校は廃校。 中学校もたった1校に統合。図書館、美術館、屋内プール、 そして公衆トイレさえも閉鎖。 公務員の給料は平均で約4割も削減。夕張市に広がっていたのは「日本の未来の姿」そのものでした。収入に対する借金。 夕張市はこれがざっと約8倍、日本という国は実に約14倍です。 個人にたとえれば、 年収400万の人が5600万の借金を抱えているということ。 とても返せる額ではありません。
・このままでは、間違いなく日本はつぶれる。 参議院議員の6年間、 日本の存亡に対して震えるような思いが募っていきました。 もっとも不思議だったのは、お金に対する感覚です。 経営者としてのお金の感覚。国会・省庁のお金の感覚。 このふたつがまったく異なるのです。国会は、 お金が湯水のごとく出ていくのは当たり前の世界です。 ここまでずれているのか。そんな恐ろしさすら感じました。なぜ、 こんなことが起こっているのでしょうか。
・日本の財政に対する「警鐘」。
6年間にわたって努めた国会議員としての挫折。
その間のワタミグループ創業者としての苦悩。
なぜ、政治家になろうとしたのか。
政治家を退任してこれから果たすべき責任。
中小企業経営者へのエールと大いなる「警鐘」。
この瀕死の日本で生き残るためにはどうすればいいのか? 組織のリーダーとして何をスべきか? 本書が皆さんの道しるべになれば、これ以上の喜びはありません。
「経営者は国の将来を読むべし」「陸前高田は「日本の縮図」」「 都知事選に出馬したワケ」「納得できない東電の存続」「 政治家として0点」「教育で国を変えるしかない」「 お客さまを裏切る「ワタミ宴会事件」」「強すぎた「和民」」「 社員とその家族を守るために」「儲けることが、 社会貢献に近づく時代」「時間に目的を持たせる」「「 重要だけど、緊急ではないこと」を優先する」「生涯現役を貫く」 「300の提言(6年間における国会や自民党部会での政策提言・ 主張)」など。
国会議員と経営者の金銭感覚の違い、は全くその通りだと思う。多くの人に読んでいただきたい。超オススメです。!