「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜『知らないと恥をかく世界の大問題2』(池上彰)

…すみません…またまた、恥をかいてしまいました…。(-_-;) 

さて、ジャーナリストの池上彰氏のこのシリーズは、とても面白い。あっという間に2012年も終わりに近づき「2012年問題」と言われた 大国の指導者が総入れ替えし、民主党の記録的大敗で自民党の返り咲きをした一年。激動の世界の今が2時間でわかる。世界を知れば、あなたが変わるおトクな一冊。その中でも最も響いたところを紹介しよう。


デンマークの消費税は25%です。ぜいたく品に関しては180%。何と、元の値段の約3倍です。それでも国民は納得しています。「税金が高い」と文句を言う人は見つけられませんでした。何しろデンマークは医療費が無料ですし、教育費は小学校から大学まで無料。臓器移植も無料。失業保険は4年間、現役時代の90%が保障されます。年金制度も充実しているので、老後のために預金をする必要がないのです。デンマークで市民にインタビューをしても、みんなが自分の国を「世界で一番幸せな国」だと思っているのです。


驚いたのは、病院に支払い窓口がないこと。多くの国会議員は自転車通勤。国会議事堂の前に、巨大な駐輪場がありました。日本は老後が心配でお金を使えない。子ども手当をもらっても、使わずに貯金しています。「老後の心配がないから、入ってくるお金をすべて使っていい」となると、安心してみんな使えるのです。それが経済にもいい効果を生みます。デンマークの選挙の投票率は80%以上。つまり自分たちが25%も消費税を納めているのだから、選挙でその使い道を決める政治家を選ぶ。無駄遣いをする人は選挙で落とすというわけです。政治家を選んだのは誰だっけ?という話です。税金の使い道をしっかり決められる政治家を選びましょう。育てましょう。


「なぜテロはなくならないのか?」、「超大国アメリカの憂鬱」、「民族」「宗教」「資源」が世界の火種を生む」、「政権交代はしたものの〜日本の抱える問題点〜日本の財政は大丈夫か?/TPP/領土問題」、「日本はどう進めばいいのか?」など読み応えたっぷり。オススメです。(・∀・)