真正面に武田双雲さんの「不二楼」の書と真剣のような包丁が。この真正面のカウンターに座りました。
左下の「不二楼」の書が光る。ふだんは割り箸は使わず「マイ箸」なのだが、今日はこちらの箸を使おう。バルサのように軽く持ちやすい。これなら違和感がない。でもせっかくだからお鮨は手でいただこう。手で握っていただいているのだから。
総大将の高取宗茂さん自らが握る。 台風19号でキャンセルが相次ぎ、ワタシたち二人の貸し切り状態!開店2年ではじめてのこと。カンゲキ!
まずは生ビールですよね。ワクワク!名付けて「呑んべえ三兄弟」!いくらでもお酒がススム!(笑)
100時間熟成カンパチ。一発目からやられた…。
熟成のコハダ。うーん……こんなに美味いのか……。
こりゃ、日本酒だ、ということでオススメの会津の「十ロ万」(とろまん)を。
このガリが絶品。大きさ、味、柔らかさ、お酢の塩梅。通常のガリが大味に思える。テイクアウトしたい。
さあ、ここで特別にオーダーしておいたお鮨のコースに合う「Dr.Fry」を使った揚げ物。ナント!松茸のフライとカツと銀杏の素揚げ。松茸は天ぷらでなくフライがこれほど美味いとは!完璧に松茸の旨味と風味を閉じ込めている。噛んだとたんにフワーッと松茸の香りの口いっぱいに広がる。衣がサクサクでむしろ食感のバリエーションが実に見事。高取さん曰く「Dr.Fryの良さはカツが一番よくわかります」とのこと。揚げ物はにはやっぱりビール。ビールに戻る。
赤貝。こんなに美しいのはみたことがない。
クジラ。歯ごたえととろける柔らかさ。馬刺しのタテガミのよう。
ボタンエビ。大きさ、甘み、旨味。いままで食べたエビの中で最高峰っ!!!エビの美味さの口の中いっぱいに広がるっ!!!
そして口直しの茶碗蒸し。口の中の温度と食感が万華鏡のように変化して飽きさせない。中には何が入っているかヒミツ。探索していく楽しみ。そしてみどり色の「アレ」が!
さあ!来ました!熟成の大トロ。ふわっふわ。深い味わい。こんなの食べちゃ、市販のお寿司は食べられなくなる!
本当に飽きさせない。お見事。
今日入ったばかりの白子。別格の美味しさ。
そしてお次はクエの揚げ物。これが絶品!そえてあるのは椎茸だよね!?ワタシは椎茸だNGなのに、食べられる。いやな臭いもない。そして菊の香りがいい。上の細いのは、オニオンフライでしょうか。
ここで2種類のウニを食べ比べて欲しいとのこと。高取さんの手から直にいただくのは、まずは九州佐賀の唐津のウニと白エビ。
さあ、そして今度は北のウニ。
ひとつひとつの所作がとても美しい。ここに和食の頂点がある。
これでもかー!っとウニを乗せて、巻きずしに。
いまにも崩れそうなたっぷりのウニ。軍艦巻きとは味わいが違うっ!
そして焼き立ての卵焼き。アッツアツ!♪
ほっとする味。またも舌が喜んでいる!
〆めのお味噌汁。ホッとする。
妻が今回の食事を楽しみにしていて、エビが大好き!と言ったら、まさかの追加で、ゆでエビ。これも絶品っ!
いや〜堪能しました。熟成鮨。いままで食べたことのない美味さ。想像の外側。唯一無二のまさに「不二」の楼。次回は11月末〜12月の津居山のカニの季節に参ります。髙取さん、ありがとうございました。カンゲキでした。超オススメです!♪