「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「永遠のザ・フォーク・クルセダーズ  若い加藤和彦のように」(田家秀樹)

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永遠のザ・フォーク・クルセダーズ ~若い加藤和彦のように~

永遠のザ・フォーク・クルセダーズ ~若い加藤和彦のように~

 
日本の音楽界に多大な足跡を残した加藤和彦ザ・フォーク・クルセダーズ帰って来たヨッパライは日本の音楽シーンにセンセーションを巻き起こし、サディスティック・ミカ・バンドで世界を脅かせ、そしてソロになってからも多くの名曲を残した。彼の自殺したのは、ホントにショックだったなあ……。(@_@)
 
さて、この本。加藤和彦の追悼の本。9人賢者が語り継ぐことにより、ザ・フォーク・クルセダーズならびに加藤和彦の偉大なる足跡を今に伝える。そのエッセンスを紹介しよう。
 
 
・(きたやま)“若い”というのはふたつ意味があるんだけど、ひとつは坂崎幸之助の声を聞いていると“若い加藤和彦そっくり。だから、彼の声のこともいっている。聞いていると加藤和彦が復活したみたいじゃない!?僕は思いとしては「地の底まで落とされても、地獄の底まで落とされても、這い上がってくる加藤和彦を描きたいわけです。
 
僕は知っています。例えば楽曲ができないとか、思い通りに物事が展開しない、あるいは友達に裏切られるとか…。いろんなことが彼の晩年を襲う。それでも何とか必死に頑張っていて。コンサートで「みんなに呼ばれて今日は大事にしてもらったし、ほんとに嬉しい」と。だから僕はそうとう歯をくいしばって頑張っている加藤和彦を見ていたつもりなんだけど、最後にちょっと力尽きたかなというところがあったんですね。きっと。でもそれをみんなには見せていないから。
 
 

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あの素晴らしい愛をもう一度」というのは、ある方に言わすと加藤和彦きたやまおさむのことではないかとそれがやがて心が通じなくなっていく……。彼の最後の悲劇的な結末というのもそうですよね。誰とも通じなくなっていく“彼”がいたんじゃないかな、思うんです。
 
ー加藤さんは亡くなる前にご自分のスタジオの機材などをいろいろ整理されていて、一枚だけ写真を残されていた。それがフォークルの解散コンサートの写真だった。で、実はきたやまさんもその時の写真を持ってらしたという、あの話には泣きました。通じ合っているんじゃないですか。
 
・(松山)ソロ時代の加藤、それ以前のフォークルのアマチュア時代の加藤、それからミカ・バンドになった加藤。それぞれが極点まで行っているんですよ。だから常になにか新しいことを探さなくてはいけない運命にいたのかもしれないね。
 
 
「タイムマシンにおねがい」「家をつくるなら」は名曲中の名曲だよね。音楽ファン、必読。オススメです!(・∀・)♪

 

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永遠のザ・フォーク・クルセダーズ ~若い加藤和彦のように~

永遠のザ・フォーク・クルセダーズ ~若い加藤和彦のように~