一日一冊一感動!小野塚テルの『感動の仕入れ!』日記

タイトルは、『一日一冊一感動!小野塚テルの感動の仕入れ!』日記。 毎日の読書、映画、グルメ、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。(ときどき「酒場のギター弾き」「B級グルメ」も紹介します)

「箱根0区を駆ける者たち」(佐藤俊)

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箱根0区を駆ける者たち

箱根0区を駆ける者たち

 

 

今年の箱根駅伝東海大学の優勝、感動したねー!ワタシと兄は明治、弟は東海なので、毎年、お正月はテレビに釘付けになるのだ。

 

さて、この本はその東海大の優勝を予告したような内容。「選ばれなかった者たちの“もう一つ”の箱根駅伝。付き添い、計測員、給水員、応援係…「最後の箱根」で、“戦力外”のなった東海大学陸上部4年生たちの挫折と再起を追った、感動のノンフィクション」そのエッセンスを紹介しよう。


私が東海大に興味を持ったのは、2016年「黄金世代」と言われた關颯人は鬼塚翔太、館澤亨次たちが入学したのが発端だ。高校陸上界でトップクラスの選手たちが大量に入学してきたのは、各高校の先生方の推薦もあったが、東海大に大きな魅力があったからだ。その魅力とはいったい何なのか


東海大を取材していくと、両角速(もろずみ・はやし)監督の指導方針が青学大とはまるで異なることに興味が膨らんだ。教育の一環として陸上部をとらえ、個人面談で1年間の方向性を決める。選手個々の自主性を尊重し、選手に選択肢を与え、トライさせる。大学時代に駅伝で勝つことはもちろんだが、卒業後の競技人生を考えての指導青学大の「箱根必勝カリキュラム」とは一線を画していた


東海大の陸上部のホームページを見ると大勢の学生が所属しているのがわかる。2017年は4年生が14名在籍。こんなに選手がるのだと初めて知った。他校と比較しても学生の数が多いのだ。彼等の多くが誰にも名を知られず、静かに競技人生を終えていくのだが、どういう思いで学生最後の1年間を過ごしていくのか。それが名の知れぬ4年生を追いかけるキッカケになった。



箱根を走れないという厳しい現実を突きつけられると両親や恩師の顔が浮かび、申し訳ない気持ちでいっぱいになる。今まで積み重ねてきた自分の努力や競技人生がシンクロし、自分の中に押し留めてきた感情が爆発する。トイレや自分の部屋などで一人になって涙を流す選手もいれば、中には悔しさのあまり「もう箱根は見ない」と箱根を拒絶する選手も出てくる。深い喪失感が箱根への思いと憎しみという相反する感情を生み出し、自分の気持ちを落ち着かせるのに時間がかかる。それほど箱根を走るというのは陸上部の選手にとって大きなことなのだ。



箱根駅伝を目指す選手のうち、70%以上は一度も走れずに引退していく。残酷な結果、犠牲が多くの選手に突きつけられる分、箱根は真剣勝負になる。だからこそ予期しないドラマが起き、人々の心をよりひきつける。



・箱根から漏れた4年生、11名の選手たちは、16名のエントリーメンバーが発表された日を堺に選手のサポートに回る。「自分らは、箱根0区なんです」西川主務は、そう言う。0区とは、区間エントリーされた選手に安心して箱根を走ってもらうために日々の練習サポートを行う、裏方に回った選手たちのことだ。故障などで走れない選手は、グラウンドの整備清掃はもちろん、データを集めるなどさまざまな雑務をこなし、箱根本番の準備を行い、箱根のレース当日は、各区間で与えられたタイム計測、付き添い、給水、応援などの仕事を全うする。箱根を走る選手たちは、彼らの献身的なサポートのおかげで走りに集中することができる。0区の選手の働きなくして、箱根駅伝は戦えないのだ。



・しかし0区になることは、メンバー発表全一まで箱根を目指していた選手にとって屈辱的なことだ。気が乗らない選手もいる。だが、不思議なことに続けていくうちにチームのためにという気持ちが強くなってくるという。スポットライトは当たらないが、箱根を走る選手たちは彼らの働きに感謝し、本番に臨む。お互いを思う気持ちがチーム全体で箱根を戦うという一体感を生んでいくのだ。l

 

毎年、プロ野球戦力外通告もそうだけど、陰で支える縁の下の力持ちのドラマは感動するよね。オススメです。(・∀・)♪

 

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箱根0区を駆ける者たち

箱根0区を駆ける者たち