全著作読破を狙っている川上徹也氏の本。この本も響きましたよー!(・∀・)
「すぐれた演説・スピーチには、人の心を揺さぶり、歴史を動かし、世界を変える力がある。小泉純一郎の郵政解散演説、オバマの民主党大会史上最高の演説、ブッシュが90%超の支持率を得た九・一一演説……。こうした名演説には、必ずといっていいほど使われている手法がある。伝えるべきメッセージを、「人類共通の感動のツボ」を突くようなストーリーに託して語っていたのだ。ストーリーテリングの専門家が、ビジネスにも有効なスピーチの極意を、具体例をあげて明らかにする」そのエッセンスを紹介しよう。
・そもそも「演説」という言葉は仏教用語で、仏の教えを説くことを意味していました。それを明治になって福沢諭吉が英語のspeechの訳語として使うようにしたのが始まりだと言われています。
・江戸時代までの日本には、現在の意味での「演説」という概念はありませんでした。自分の意見を言うときには、文章にしたためるというのが一般的な習慣だったからです。日本の明治以前の歴史で名演説と呼ばれるものが見つからないのは、このような習慣に由来するものだと思われます。
・演説の力で国民の心を大きく動かすことができるようなリーダーは、小泉純一郎や田中角栄などの例外を除き、ほぼ皆無と言ってもいいくらいでした。日本に比べ、欧米では「スピーチ」は昔から強力な武器として使われ特に政治的指導者にとっては、演説の力があるかどうかで、国民からの支持が得られるかどうかに決まると言っても過言ではありません。
・歴史を変えた数多くの政治家や活動家が、演説の力で人々の心を動かし、その後の歴史を大きく変えてきました。こうした彼らの演説を分析すると、必ずと言っていいほど使われている手法があります。それは「ストーリー」を語るということです。結果として歴史を変えた名演説についても同じです。それらは例外なく「ストーリーの黄金率」のパターンに沿っていて「人類共通の感動のツボ」を押すような演説となっているのです。
その他、「小泉純一郎 郵政解散演説ーその後の4年間の日本を変えた歴史的演説」「田中角栄 ロッキード謙虚演説ー逆境の時にこそ底力を発揮する角栄節」「バラク・オバマ 2004民主党全国大会基調演説ー演説の力で一夜にしてライジング・スターに」「ジョージ・W・ブッシュ 9.11直後の演説ー低支持率から一気に支持率90%へ」「ジョン・F・ケネディ 帯刀量就任演説ー名演説はリンカーンは徹底的に研究して生まれた」「フランクリン・ルーズベルト 大統領就任演説ーたった十数分の演説で絶望していた国民に希望の灯を」「マーティン・ルーサー・キング・ジュニア「私には夢がある」演説ーオバマも真似た20世紀を代表する名演説」
うーむ……最近は、小泉さんを超える演説はないよなー……。プレゼンに使えるよね。オススメです。(・∀・)