「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。」(川上和人)

  


鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。



数年前のベストセラー、岡田斗司夫氏の「いつまでもデブと思うなよ」。売れたよね〜。(・∀・)中身もオモシロカッたけど、タイトルが惹きつけられたよね〜!


さてこの本は、それを彷彿するようなタイトル。しかもテーマは「鳥類学者」!?

鳥類学者に必要なのは、一に体力、二に体力、三、四がなくて、五に体力!?出張先は火山に、ジャングル、無人島……!?
耳に飛び込む巨大蛾、襲い来るウツボと闘い、吸血カラスを発見したのに、なぜか意気消沈し、空飛ぶカタツムリに想いをはせ、増え続けるネズミ退治に悪戦苦闘する――。アウトドア理系「鳥類学者」の知られざる毎日は、今日も命がけ!」そのエッセンスを紹介しよう。


あなたには、鳥類学者の友人はおられるだろうか。多くの方にとって、答えは否だろう。原因の半分は、鳥類学者がシャイで友達作りが下手だからだ。残りの半分は、人数が少ないからである。日本鳥学会の会員数は約1200人。日本の人口を1億2000万人とすると、10万人に1人。つまり10万人の友達を作らないと鳥類学者と仲良くなれないのである。


私の知る限り、動物は足が多いほど不快性が増し、少ないほど美しい。ムカデは100本、クモは8本、ゴキブリは6本、ドブネズミは4本。鳥類と美の女神アフロディーテは2本。どう考えても鳥類と女神が美しい。もちろん、バイクが四輪車やダンプカーよりカッコ良いことは言うまでもない。


鳥の研究は特殊な職業である。そんな職業についているのだから、さも子供時代から鳥が好きにちがいないと思われることが多い。実際そういう人も少なくないが、みんながそうとは限らない。私は鳥とは無縁の子供時代を過ごした。公園のハトがドバトなのかキジバトなのかも知らなかったし、そもそもハトに種類があるとも知らなかった。きっかけは受け身だったものの、今ではこれを天職として身を献げる毎日である。鳥は非情におもしろい研究対象だったのだ。


鳥と人間には共通点が多い。二足歩行で、昼行性で、視覚と音声によるコミュニケーションをとり、主に一夫一婦制、そんな動物は鳥と人間しかいない。その辺の哺乳動物よりよほど共通点が豊富で、なんだか心が通じそうな気がする。


その他、「鳥類学者には、絶海の孤島がよく似合う」「鳥類学者、絶海の孤島で死にそうになる」「わざわざ飛ぶ理由がみつかりません」「恐竜カナヅチ不可解ミステリー」「鳥類学者は、偏愛する」「鳥類学者にだって、語りたくない夜もある」など。


なーるほど!鳥類学者はバイク好きなのか−!分かる気がするなー!著者独特のユニークな文体もオモシロイ。これがホントの「鳥」オススメです。(・∀・)


  


鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。