「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「余生」(北野武)

 


余生 (ソフトバンク文庫)


ビートたけし北野大センセイも兄弟で明治。ワタシと兄も兄弟で明治つながり。しかも生田。ということで昔から親近感がある、北野武氏。


ワタシは今年54歳、これはたけしが54歳の頃の著作。これもなにか縁がある。「僕らは北野武の何も知らなかった すべてを語る54年目の告白。母親、初体験、カミさん、生涯唯一の恋愛、『ひょうきん族』、『フライデー』事件、バイク事故、監督デビュー。--時代の寵児として、世紀末日本の常識や価値観を破壊し、お笑いを芸能の頂点へと押し上げた北野武。つねに話題の中心であり続ける彼が、誰もが知りたかった数々のエピソードについて、そのとき何が起こっていたのか、当時の状況や自身の心の内側を赤裸々に語った決定版自叙伝。ガツンとくる北野武、54年目の告白」そのエッセンスを紹介しよう。


俺、明治(大学)入って、籍は六年間ぐらいあったらしいんだけど、学校行った経験は20日ぐらいしかないもん。遠いんだもん。生田って。向ヶ丘遊園の先だもんな。神田へ行くもんだと思ってたら、おいらのときからなのよ、新校舎ができたって。で、大学入ったんだけど、工学部の仲間ってつまんないじゃない?本田技研のエンジンがよぉ」って。俺は興味ねえんだ、はなから


お笑いは、向いてるっていうよりは面白かったね。だから、コメディアンとしてお金貰ったときの気持ちよさっていったらなかったね。「これはいいな」と思ったね。だって好きなことじゃない?わりかし好きになっちゃったんだから。


友達いないからね、俺。全然いない。すっかり変なもんになっちゃったもん。いまだにテレビ業界でも変わりもんだろ、俺。よく仕事やってるなと思うもん。ただ、孤独のほうが商売にはなるよね。似たもんがいないから大袈裟に当たりはしないけれども、常にいる感じがあるじゃない?


金日成って学生服みたいなの着てるじゃん。北朝鮮の労働大会みたいな映像に合わせて、「このたびNHKで行われた『働く青年、夜間高校生の主張』優勝者はこの方です!」って。怒られたな、それは。一回流しちゃったんだもんな。あと、オリバー君が大きくなりました」とかいって、蠟小平の映像流しちゃって。「こうやって町中を歩くようになりました」ってナレーションつけちゃったのよ。あれ、ずいぶん面白かったなあ。


テレビで観るよりも、読む北野武の方がオモシロイよね。放送コードがないから(笑)。実に痛快!大胆にして繊細。やっぱり天才だ。オススメです。(・∀・)


 


余生 (ソフトバンク文庫)