「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「ブームはどう始まり どう終わるのか」(中川右介)

 


ブームはどう始まりどう終わるのか (岩波アクティブ新書)


今、ブームになっているのは何だろう!?ワタシの中では相変わらずアコースティックギターブーム」「ニャンコブーム」「B級グルメブーム」かなあ。(笑)


さてこの本。「健康,アイドル,レトロ…さまざまなモノが意外なきっかけでブームになる.何がいつブームになるかは,誰にもわからないが,ブームはいつかは終わる。ブームはどのように頂点を迎え,何がきっかけとなって退潮し,終焉していくのか。クラシックカメラブームのなかに身をおき,成功と挫折を味わった著者が自身の経験をふまえ,考察する」そのエッセンスを紹介しよう。


たまごっちの場合、そのヒットが予想を超えてしまったバンダイは、当然ながら「ヒットする」とは思っただろうが『ブームになる』とは予想していなかった。だから、生産が追いつかなくなった。初めから、これだけ売れるだろうと予想した範囲内のヒットであれば、品薄になることはなかった。


たまごっちは、ブームによって、当初の予想以上に売れた。そしてブームが終わり、増産時の予想より売れなかった。ブームになったことで、プラスにもマイナスにも、予想を大きく外してしまった。その結果、ブームになったことが逆に「たまごっち」の商品としての寿命を縮めてしまった。ブームにならなければロングセラー商品になっていたかもしれない。


ブームの力は恐ろしい。バンダイは大企業だったので、このひとつの製品の大成功と大失敗によっても倒産しなかったが、これが小さな企業だったら、確実に倒産に追い込まれただろう。商品を、そして企業を飛躍させることも、倒産させることもできるのが「ブーム」なのだ。


特に、「ボウリングブーム」「横溝正史ブーム」「森村誠一ブーム」「カラオケブーム」「健康法ブーム」「古武術ブーム」「ダイエットブーム」「マイブーム」「小泉ブーム」「新党ブーム」「土井(おたかさん)ブーム」「マドンナブーム」「中古カメラブーム」など。


なるほど!ブームってこうやって広がって衰退するんだあ……オドロキ!オススメです。(・∀・)


 


ブームはどう始まりどう終わるのか (岩波アクティブ新書)