やっぱり時々、東海林さだお氏のゆるーいエッセイを読みたくなっちゃうんだよねー!楽しい!電車の中でクスクス笑ってしまう。(・∀・)
「ポンと割ってジュッ。目玉焼きは誰かが作ったのがいきなり目の前に出てくるより、自分で作って食べるほうがはるかにおいしい―。パセリの哀れな境遇を嘆き、枝豆の正式な食べ方についてマジメに考えを巡らせ、つぶアン派かこしアン派かで、人物像を鋭くプロファイル。大人気食エッセイシリーズ第37弾」そのエッセンスを紹介しよう。
【アボカドの身持ち】
どれぐらいの人がアボカドをアボガドと言い間違えるか、一度全国的な統計を取って、万が一アボガドが優勢だったら、そっちに改名するということ考えなければならない。憲法だって変えようと思えば変えられるのだから、アボカドをひとつやふたつ、いつだって変えることができるのだ。
「お醤油に合う」そうまでして刺身を食いたいのか。「果物が刺身を目指してどうする」という声もあり「刺身のことは魚さんにまかせておけばいいのだ」という声は、果物界全体から聞こえてくる。概して果物界におけるアボカドの評判はよくないようだ。「こともあろうに醤油と関係を持った」ということになっているらしい。
【いちじくの警告】
いちじくは見るからに陰気である。触るとぐにゃーと凹み、全体的にグダーッとしていてボテーっとしていて、ジメーッとしていて、食べるとグジャーッとして、ベチャーッとして、ズルーっとして、表現しようとするすべての言葉に濁音が入っていて、言っている本人の心も暗くなっていく。これで元気や勇気をもらえるだろうか。
その他、「おかかは6位でいいのか」「トンカツ威風堂々」「パセリ、その境遇」「おにぎりは左手で」「カルピス=薄いの思い出」「駅弁総選挙」「麻婆豆腐の魔力」「サンマの大根おろしがない不幸」など。
食べ物のネタは尽きないねー。楽しいねー。オススメです。(・∀・)