うーん…オモシロイ!…『話の特集』を創刊し、編集長だった矢崎泰久氏。氏いわく、「この本を書き上げなければ、私は終わる。終わるなら、思い切って書きたいと思っていたことを書こうと考えた。死ぬ前にこれだけは書き残したいという覚悟でペンを持つしかないと痛感したのであるタイトルは「人生は喜劇だ」と決めた。そのエッセンスを紹介しよう。
人間は滑稽そのものである。誰一人完璧ではない。日本という二重構造の社会の中で右往左往しているだけである。有名人もただの庶民も、同じ人間にすぎない。人さまざま、人ちょぼちょぼ、人ぼちぼち。笑える存在にすぎない。それを明らかにしたい。
私は友人たちを核にして。奇妙奇天烈な著名人たちを俎上にあげて。その本性をとことん暴くことによって「人生は喜劇だ」を完結させたい。私自信の滑稽千万な姿も隠すこと無なく披露するつもりである。
すべて本当のことをかく。だからそこにこそ喜劇が宿ると信じている。今回はタブーなしだ。これは人物論ではない。いささか荒唐無稽と受け取られるきらいがあっても構わない。自信を持って、誰一人書かなかった空前絶後の人間論だと宣言して前口上とする。
「五木寛之との十年間」「小沢昭一的生涯」「永六輔と私の「貸し」「借り」半世紀」「岩城宏之、恋するマエストロ」「野坂昭如の弁明」「色川武大はなぜ死んだか」「無頼作家たちの記憶(五味康祐、柴田錬三郎、竹中労、梶山季之、深沢七郎、樋口修吉)「三島由紀夫、最後のメッセージ」「松本清張の交渉術」「「目利き」吉行淳之介と女たち」「大江健三郎の処世術」「瀬戸内寂聴、無尽蔵のエロス」…など。
そ、そうかあ…!そんなことがあったのかあ…!オススメです。(・ω<)