「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「ヤクザ式 一瞬で「スゴい!」と思わせる人望術」(向谷匡史)

 


ヤクザ式 一瞬で「スゴい!」と思わせる人望術 (光文社新書)


この本は貴重だなあ。どうやって取材したんだろう(笑)。ヤクザの世界とそのノウハウは実にビジネスにも応用できるのだっ!!!(・∀・)

「ビジネス、そして人生で成功を収めるには、一人でも多くの支持を集め、組織を動かすための“人望力”が不可欠。人望を得る最強のスキルを身につけたいなら、“タフ・ネゴシエーター”で人間関係のプロであるヤクザに学べ! 本書では、週刊誌記者としてヤクザを長年取材してきた著者が、豊富な事例とともに天下無敵の“人たらし”のノウハウを伝授する」そのエッセンスを紹介しよう。


・怒声と同時に灰皿を飛ばす暴君でありながら、若い衆に慕われる親分もいる。「兄貴のためなら、身体だって張れるっスよ」と、「駆け出し」から畏敬されいてる幹部もいる。社会的存在としては認められていなくとも、そこに棲息する人間の魅力ーすなわち人望は別の価値観と言ってもよいではないか。「社会の敵」であることと「人望」矛盾である。だが、視点を変えるならば、矛盾に満ちたヤクザ社会だからこそ「人望術」という特殊なノウハウが凝縮された世界だと言っても過言ではあるまい。素の人格ではない、見せたい自分を演出するスキルである。


・若い衆に夢を語って聞かせる親分もいれば、稚気を見せる親分もいる。確かめようのない武勇伝を得々と披露する幹部もいる。褒め方、叱り方、目のかけ方、厳しさの演出、そして冷酷な計算と人間観察眼……まさに、生き馬の目を抜く世界で培われたノウハウである。なら、これを拝借しない手はあるまい。


ヤクザはカラオケが大好きである。理由は定かではない。「自己顕示欲のあらわれですよ」というヤクザ雑誌編集者もいるが、いずれにせよ彼らはマイクを握ったら離さない。他人が同席しているので、親分はヤクザにとってオフィシャルなド演歌を歌うが、身内と飲むときは流行歌も歌う。「ウチの親分は、わしらだけには素顔を見せてくれはるんや」と鼻高々で自慢しているのである。部下たちは、社の内外で鬼と呼ばれる部長が、自分たちだけに内ヅラを見えてくれていることが「信頼の証」としてうれしいのである。


誰に、それをプレゼントされたか。値打ちはここで決まる。「親分にもらった」「兄貴にもらった」という付加価値こそ、若い衆がもっとも喜ぶことなのである。人望家の親分は高級時計を外すと「おれの使い古しで悪いな」とへりくだる。このときの若い衆の感激がどれほどのものが、想像がつくだろうか。


・関西極道なら「ワイはええねん」、関東ヤクザなら「俺は構わねえけど」と枕に振り、「第三者」の立場で追い込んでいくというわけである。「おまえのことについては、ワイが指詰めて親分に詫びればええこっちゃ。心配せんでもええ。せやけど、親分の顔をツブすわけにはいかんやろ。手ぶらじゃ、親分も客人に合わせる顔があらへん」


その他、「若い衆も感激!仏教名句が心に響く」「叱ったあとに効く「あとづけ」のひと言」「褒めるときは二人きり、叱るときはみんなの前」「借金を申し込まれたときの人心掌握術」「使い方次第で領収書が「人望」に大化け」「自分の「武勇伝」は創ってでも語るべし」「いい人+怖い人」「「あの人のためなら」と思わせるパフォーマンス(親分が作る雑炊)」「名刺には携帯電話の番号を刷り込むな」「高くても「安いな」と余裕をカマす」など。


ヤクザ……クスリを調合する人……(笑)これは奥が深いし、本でないと知ることができない世界だね。オススメです。(・∀・)


 


ヤクザ式 一瞬で「スゴい!」と思わせる人望術 (光文社新書)