「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「萩本家 母は100歳のお嬢さま」(萩本悦久)

小学校の頃、大好きだったコント55号、そして小学校卒業文集での尊敬する人萩本欽一。そう欽ちゃんは昔から好きだったんだねえ…。(・ω<)さて、この本は欽ちゃんの弟さんが書いた本。そのエッセンスを紹介しよう。


母、萩本トミは、2007年3月20日に100歳の誕生日を迎えました。17歳で結婚したトミはお嬢さまとして育ちました。風呂も沸かしたことも、ご飯をたいたこともなく、身の回りのことも、家事はもちろん、子育ても人まかせでした。人には会わず、運動もせず、もちろん働いたこともありませんでした。

誰もトミをうらみませんでしたし、不満をぶつけることもありませんでした。反対に、自分たちが何かしてあげないとトミがダメになってしまうのではないか、という気持ちになっていたのです。そういう意味では、子どもたちがトミを育てていたと言えるのです。


・今考えると、私たちきょうだいはトミのおかげで自立できたのかも、と思います。進路もすべて自分たちで決めましたし、何でも自分で決める習慣がつきました。そう考えると、トミが以外に子育てが上手だったと思えるのです。


「私は、テレビによく出てくる「欽ちゃん」のサインがほしかったんだよ」


「字は、一生使うものだから、ていねいに書きなさい」


「借金はしない!、あやまらなければいけないことはしない!人に迷惑をかけたら、言い訳しないで、すぐあやまる!」トミのおかげで、この3つが私の人生訓となりました。


・トミの人生訓は、「しからない!もったいない!人に迷惑をかけない!」の3つの「ない」でした。


トミは、夫、團治の悪口だけは一度も言いませんでした。別の女性と暮らしているので家には帰ってこなくても、どんなに家が貧乏になっても、こんなトミの姿を見ていたから、兄や姉たちは自分を犠牲にしてでも、團治を見放さなかったのです。


いろいろと考えさせられるなあ。立派にならないくていいんだなあ。オススメです。(・ω<)