酒場のギター弾き 小野塚テルの『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「私という病」(中村うさぎ)

この本はスゴイ、壮絶だ…。作家・中村うさぎが、自らの女としての価値を確かめるために、熟女ヘルスにチャレンジした戦いと絶望の全記録なのだ。そのエッセンスを紹介しよう。


「どうして私は、女であることを、おおらかに正々堂々と楽しめないのか」――男に負けないよう必死で手に入れた「勝ち組」の称号が、恋愛マーケットでは惨めな「負け組」と見なされる。愛されたい、だけど見返してやりたい……。


私は47歳という生理現象、さらに丸顔タヌキ面、加えて貧乳。というDNA現象に対し、美容整形という武器を掲げて果敢に戦いを挑んできた女なのである。注射でシワも消したわ、顔の皮を引っ張り上げてタルミも取った。輪郭も変え、目もパッチリとさせ、胸に異物を入れて膨らましたわよ。その努力が、もうちょっと報われてもいいんじゃない?そう、もう少しだけ、夢を見させて欲しいだけなのよ。いい気にさせて欲しいワケ。だって男に欲情されなくたったら、私には何の価値もないような気がする。


ああ、お願い。誰か、私に欲情して。ホントは恋愛して欲しいけど、そこまで高望みをするのが無理なら、せめて性的価値を認めてよ。私にはまだ女としての価値が、ほんの少しでも存在する?もしも存在するとしたら、それはどれくらい?


・ここに輝かしきセレブ人妻デリヘル嬢「叶恭子が誕生したのである。ちなみに年は41歳と記載されていた、47歳なのに。いやん!採用が決まれば、まずは「研修」である。私と同い年の社長が、手取り足取り教えてくれる。


「いいかっ!チンコの裏から筋に沿って、ひたすら舐めるんじゃあ!」「はいーっ!」「舌の動きが足りーん!」「ほいーっ!」まるで、スポ根漫画の特訓である。47年生きてきて、こんなに熱心にチンコの裏を舐めたのは初めてだわ、私。お金を貰うって、大変。


早い話が、私は男にムラムラされたいのである。「好き」だとか「愛してる」みたいな言葉ではなく、「やりたい」という言葉が、いや、言葉でははく行為が欲しいのだ。私から目を背けることなく、むしろギラギラする欲情の目で私を見つめ、貪欲に求めて欲しいのだ。


・今回のデリヘル嬢体験で、もっとも興味深かったのは、デリヘル嬢の仕事そのものではなく、デリヘル嬢をやった私に対する世間の反応であった。露骨に嫌悪を表明し、風俗嬢に対する差別意識を臆面もなく曝け出したのは、女たちではなく男たちだったのである。


スゴイなあ…前代未聞の本だなあ。まさに「信じるな、疑うな、確かめろ!」を地で行っているよね。オススメです。(・∀・)




著者のその後の活躍はこの本で!(・∀・)


「セックス放浪記」(中村うさぎ)