「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

POETRY〜亡き父の作品集…『五行歌 橅林(ぶなばやし)(二)


今日は、亡き父の80回目の誕生日です。厳しく、やさしく、寡黙で、ガンコで、懐が深く、あらゆる分野の知識に溢れる父でした。父が残した二冊目の歌集から代表的な歌を紹介して父を偲びます。



営業で毎日
自分を殺した
その死骸に
会社は十傑賞を
手向けた


猫がねづみを
銜(くわ)えて来た
よしよくやった
声をかけると
悠々と出ていった


目で見える
世界は
ごく僅か
見えない世界は
無限かも


父ちゃんと馬場が
プロレスしたらどっちが勝つか
父ちゃんに決まってる
当時五才の
息子の名言


肩書きをとり
お金から離れ
見知らぬ土地で
生きるとき
実力がわかる


牛肉を食べ
豚や鶏を
食べている人に
捕鯨禁止など
叫ぶ資格があるか


木の実や雑穀
山野菜をいただき
米や豆を少々
戴いて 昔は
平和で健康だった


財産のこと
話しておく
宝もののことだ
何にも勝る
子宝がある


いつでも
どこにいっても
待ってる人は必ずいる
そう信じて
営業してきた