「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

『ブッダ』(手塚治虫)

新装版 ブッダ 全14巻

新装版 ブッダ 全14巻


明けましておめでとうございます。2012年は激動の一年でした!…毎年激動なんですが…。(^^ゞ 2013年もよろしくお願い申し上げます。


さて、今年の第一発目は私が小学生のころから読み続け、おそらく人生で最も繰り返し反復しているマンガ。それが巨匠、手塚治虫氏のブッダ。今は、ipadに入れて読んでいます。あらためて読みかえすと名言の連続!!!これは忘れてはならないと書きとめました。長文になるけど、そのエッセンスを紹介しましょう。


・生きものは 生まれて死に 死んで生まれ変わり 永遠に 輪のようにつづく運命で
苦しみから逃れることはできない…。ある人々はそれを輪廻というものだと説いた
人間はなぜ苦しむのだろう なぜ生きるのだろう なぜ こんな世界があるのだろう
なぜ 宇宙は こんな世界を作ったのだろう
人々は その答えを知りたかった そして それを解ける人はまもなく 現れようとしていた
その偉大な人は あと四ヶ月のちに この世に うぶ声をあげるはずであった


・生きものは生まれてから死ぬまで 自分ひとりだけの世界で生きているのではない。
ほかの生きものと どうしても つきあっていかなければ 生きていけないのだ。
生まれてから死ぬまで ずうっとじゃ
花でも木でも 虫でも魚でも みんなそれぞれ どこかで結ばれあっていきておる…。
この「縁」は 世界がつづくかぎり 切れないのだ


どう運命が変わるかは もう決まっている…。
この広い空と大地の全部が その宿命で動いているのだよ…。
私はな、ここの毎晩すわって じーっと世界の物音に耳をすましてみる
すると この世界のあらゆるものが こまかいこまかい アミの目のように
からみ合いながらうまく動いていくのがわかる…。
生きものだけではない 火も水も 石も岩も山も 雲も霧も太陽も 月も星もみんな
縁を持っている ふしぎなことだ この世界をつくったおかただ 偉大な方じゃ
あらゆるものに つながりを持たせおいでじゃ…。


・みなさい、シッダルタ あれはみんな生命のかけらなんじゃ
そしてあの大きなかたまりは 宇宙じゃよ 宇宙とは 天地全部の世界のことじゃ
宇宙は生きておる 宇宙というのは 大きな大きな生命なんじゃ
宇宙というおおきな生命のもとから 無数の生命のかけらが生まれ…
この世界のありとあらゆるものに 生命をふきこんでおる…わかるかな…。
だから 虫でもゾウでも 人間でも花でもみんなもともと同じ仲間じゃ
生命には形がない もちろん 上も下も 左右もない そして過去もいまも未来も関係ない…
これを見ればわかるじゃろう?


・木や草や 山や川がそこにあるように 人間も この自然の中にあるからには
ちゃんと意味があって 生きてるのだ あらゆるものと つながりを持って…。
そのつながりの中で おまえは大事な役目をしているのだよ
もしおまえがこの世に いないならば 何かが狂ってしまうだろう
その川を見なさい 川は偉大だ 自然の流れのままにまかせて 何万年もずっと流れている
流れを速めようと欲もなければ 流れも変える ちからも出さない すべて自然のままなのだ!
しかも大きく美しい …よろこばれ そして めぐみを与えている…。
お前も巨人だ お前の生き方しだいで 川のように偉大にも なれるだろうよ


・あの大空の雲を見なさい!ジーッと見ているうちにゆっくり ゆっくり 雲は姿を変えていくだろう
雲は一時として長い時間同じ形をしていない それに ときには雨をふらせ 嵐まで 起こさせる
人間の運命も そんなものだ…そう 人の運命は 雲の形のように けっして じっとしていない
いま 王者の生活をしていたかと思うと つぎには こじきにおちぶれる
人の一生は 雲のように変わる けっして 一生涯 おんなじように 幸福だったり 不幸だったり するものではない
しかも雲は 自分のちからで かわってるのではなく…風の流れとか 気温とか 太陽とか
昼や夜とかのせいで 変化していくのだ
同じように 人の運命もいろんな原因がもとで 変わっていく
そうです…どんな運命にもきっと原因があるものだ
どんな小さなことでも 原因があれば かならず結果が生まれる!これは自然のおきてなのだ
いまこそ 正しい心で 正しい行いをやるのだ


・いつも私はいっているね この世のあらゆる生きものはみんな
深いきずなで 結ばれているのだと…

人間だけではなく 犬も馬も牛も トラも魚も鳥も そして虫も…それから草も木も…
命のみなもとは つながっているのだ みんな兄弟で平等だ おぼえておきなさい
そして…みんな苦しみや悩みをかかえて生きている…これを衆生と呼ぼう


もし あなたがたの 親や兄弟の中に 飢え苦しんだり 不幸がおこったりしたらどうなる?
あなたの家はつぶれ あなた自身にも不幸がくるでしょう
自分の不幸を自分の苦しみを なおすことだけ 考えるのは 心がせまいのだ
家のこと みんなのことを 考えてみなさい
だれでもいい 人間でもほかの生きものでもいい 相手を助けなさい
苦しんでいれば 救ってやり こまっていれば ちからを貸してやりなさい
なぜなら 人間もけものも 虫も草木も 大自然という 家の中の 親兄弟だからです!
ときには 身を投げ出しても 相手を 救ってやるがよい
みなさんは みなさんのできる 方法でやればよい
お金を持っている人は 苦しんでいる人にあたえ ちからのある人は 苦しんでいる人を
ささえてやりなさい
よぶんなお金もちからもない人は…せめて 相手の気持ちをくみとって
かわいそうに…と同情してあげなさい
 それだけでもいいのです
相手のために苦しんだことになる
この心のことを 「慈悲」と呼びましょう


慈悲!どんな人の心にも宿っているはずです
だからあなたが だれか苦しんでいる人のことを あわれんだとき
同じように 別の人がきっと あなたについて あわれんで くれている はずです
あなたがだれかを助けたら 別の人が 今度は あなたをきっと 助けてくれるでしょう
…それは だれもかれも 生きとし生けるものが つながっているからだ… 


・これを見なさい これはつい二三日前までは 青虫だった
あと何日かたつと この殻の中から 蝶が生まれて とんでいくだろう
生命というものの そんなものじゃ 長い長い ながーい 時間の中で
人間でいられる時間は ほんのこれだけなのじゃ 
死ぬということは 人の肉体という殻から 生命が ただ とびだしていく だけだと 思うがよい
殻に閉じこもっているときの虫は 殻から出たらどんなくらしをするかは 知るはずがなかろう?
同じように 人間も 肉体という 殻からはなれて 飛び立てば どうなるか 
生きているあいだは だれにもわからぬ
ただ それから さらに 無限に 新しい世界が つづくはずじゃ
だから死はなにも 怖れることはない ほんの一瞬 とおりぬけるだけじゃ


これらのメッセージは私の心の支えになっています。今年もよろしくお願いいたします。(^<^)