- 作者:大沼 紀子
- 発売日: 2011/06/03
- メディア: 文庫
都会の片隅に、真夜中にだけオープンする不思議なパン屋さんがあった。営業時間は、午後23時から午前29時。店の名前は、「ブランジェリー・クレバヤシ」登場人物は、謎多き笑顔のオーナー・暮林と、口の悪いイケメンパン職人・弘基。そして突然居候してきた、暮林の無き妻の腹違いの妹だという女子高生・希実。そこに起きる様々な事件と人間模様。なぜパン屋を開いたのか?なぜ深夜営業なのか?
ほっこり心が温まる人情青春ストーリーだね。 詳細は読んでもらうとして、この本で書かれている名言(?)を紹介しよう。
・「パンは、特別な日の食べもんやのうて、毎日食べるもんやでな。うまいパンで、毎日笑うことが出来たら、そんなお得な人生はないやろと思っとるんや」
・「あのな、希実ちゃん、パンてのはな、平等な食べものなんや。道端でも公園でも、パンはどこでだって食べられる。囲むべき食卓がなくても、誰が隣におらんでも、平気でかじりつける。うまいパンは、誰にでも平等にうまいだけや」
・「言葉っていうのは、あんがい嘘をつくもんなんだよね。真実は、何らかの決断を下した時にのみ、見えてくる」
私は普段は、パンを食べないんだけど、ここのパン屋さんには行ってみたくなりました。パンを食べたくなりました。読むだけで食べたくなるなんて、筆者の筆力もたいしたもんだね。オススメです!(^。^)
- 作者:大沼 紀子
- 発売日: 2011/06/03
- メディア: 文庫