明けましておめでとうございます。2011年のスタートです。今年も、『一日一感動』をテーマに、本、映画を中心に感動のアウトプットをして、『感動のツボとコツ』を配信していきます。よろしくお願い申し上げます。m(__)m
- 作者: 加治将一
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/01/30
- メディア: 文庫
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さて、昨年も感動をいただきました、加治将一氏。この本もよかったあ!(^O^)/
BOOK〜奇跡のカウンセリング小説…『アルトリ岬』(加治将一)
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20101119
以前から興味津々だった、『フリーメーソン』。漠然と理解していたんだけど、この本でイメージがガラッと変わりました…誤解してたなあ…。
イラク戦争、世界金融相場、アメリカ映画産業、大統領失脚、明治維新、イルミナティ、テンプル騎士団、ピラミッド…。暴かれていく驚愕の新事実。歴史、経済、国際情勢いずれにも深く関わってきた世界最大の秘密結社フリーメーソン。会員への直接取材と世界二十都市に及ぶ調査によって、はじめてその実態を暴く傑作歴史ノンフィクションがこの本。そのエッセンスを紹介しよう。
・フリーメーソンは、一口で表すと、世界最古にして最大の「秘密結社」です。広辞苑によると、「入社式を秘儀として行い、共通の目的を遂行するため加入者に一定の守秘義務を課す団体」のことです。世界に約四百万人の秘密のブラザーを抱えています。この組織をちゃんと知る日本人はメンバーを除いてほとんどいません。、いやメンバーですらその奥深い謎の実体を見ているとは限りません。とにかく一筋縄ではいかないのです。
・私の友人のユダヤ系アメリカ人ウッディはフリーメーソンでした。知り合って半年もたたないうちに、彼が自ら打ち明けたのです。しかしメーソンのルールに勧誘してはならないというのがありますから。彼はただ、こういうものがあるよ、と教えてくれただけで仲間になったらどうかとは決して口にしなかったわけです。
「歴代の大統領15人が、フリーメーソンでね、この国の各界の上層部のほとんどが、メーソンで占められているんだ」
「なんで、一ドル札にピラミッドを使ったかってわかる?実はね、ピラミッドの目。これはフリーメーソンの象徴ですべてを見通す全能の目なんだ。フリーメーソンの思想を、アメリカの紙幣に刷り込んだんだよ。ほら、犬があちこち小便して歩くだろう?アメリカ合衆国はフリーメーソンがおおいに関与しているんだぞ、というノリだよね」
・入会の動機が金銭的なものへの期待だったり、オカルトとか悪魔教めいたものを期待してのことなら絶対に認められません。
・フリーメーソンという名前の語源ですが、直訳するとフリーは「自由」で、メーソンは「石工」ということになります。つまり「自由な石工」です。ヨーロッパの街並みは、荘厳な聖堂、巨大な城、華麗な協会はもちろん、道路、橋、水道というインフラまでも、すべてが石造り。まさに石こそ国家の要、石こそ国の最重要素材。
石工のマスター(親方)は重要人物ということになります。マスターは現場監督であると同時に、土地買収責任者、設計技師でもあり、さらに経理責任者、城の要塞化ということを考えると、軍事方面にも通じた戦略であり、そして建築資材の仕入れの責任者でもありました。その上のグランドマスターは、国の首相のみたいなもの、身震いするほどのスーパースターでした。言い伝えによりますと、初代のグランドマスターは、かのソロモン王だったというのですから、その地位はいかほどのものか、想像がつくと思います。
・クレーンなどの機械のない時代、どうやって巨大な石を、うずたかく正確無比に積み上げたのか?縦に掛かる重量、横にかかる圧力の計算は徹頭徹尾、高等数学が必要です。まさに数学の塊、総合芸術の結晶です。この技術は秘密とされ、何百年にも亘ってメーソンからメーソンへと受け継がれています。フリー=免除、税金の免除など、数々の特権を得ており、「免除された石工」あるいは「制約から解放された石工」という意味で「フリーメーソン」と言われたと考えたほうがすっきりします。こうして考えるとピラミッドはフリーメーソン的な技術者集団がいなければとうてい完成をみなかった、ということが理解できると思います。
これはほんの一部だけど、めちゃ面白い。なるほど!こんな背景から、フリーメーソンの原形は、「資格を取るための試験」「秘密の合図」「会員名簿の秘密」「厳しい掟」ができたんだね。…私もメンバーになりたいなあ…。(^u^)貴重な写真はコレを見てね。おススメ!
フリーメイソン日本支部
http://gokyo.ganriki.net/diary2009/mason-tokyo-lodge.html