BOOK〜引退名言集！…『プロ野球 最期の言葉』（村瀬秀信）

プロ野球最期の言葉

「我が巨人軍は永久に不滅です」の名言を残した、ミスタージャイアンツ、長嶋茂雄。あのときは泣けたなあ…。(T_T)

年間100名前後の選手がユニフォームを脱ぐプロ野球の世界。華やかな世界の裏側には必ずある引退=プロ野球選手の死。惜しまれながらの引退、戦力外通告、球団との確執…などなど、自らが命を賭けてきた野球人生が終わりを告げるその時、人々の心を揺さぶるような言葉は生まれている。「引退の言葉」それはプロ野球選手たちが紡ぐ魂の引退名言集！その一人ひとりにドラマがある！その代表的なものを紹介しよう。

・王貞治　内野手　読売ジャイアンツ（1959年〜1980年）　現役22年　2831年　2786年868本塁打2170打点84盗塁　生涯打率．301

　「口幅ったい言い方ですけど、王貞治としてのバッティングができなくなったということです」

・山本和範　外野手　近鉄バファローズ−南海ホークス・福岡ダイエーホークス−近鉄バファローズ（1977年〜1999年）　現役23年　1618試合　1400安打175本塁打669打点102盗塁　生涯打率．283

「プレイヤーとして、もう、これ以上の感動を与えるのは無理です。卒業させてください」

・金田正一　投手　国鉄スワローズ−読売ジャイアンツ（1950年〜1969年）現役20年　944試合　400勝298敗　防御率2.34

　「体は元気なんですけど、練習はできるんですけど、肘がもうダメですね。やはり無茶投げしてきましたからね。よくまぁ20年やってこれました。これはやはり感謝しなきゃいかんですね。」

・堀内恒夫　投手　読売ジャイアンツ（1966年〜1983年）　現役18年　566試合　203勝139敗6Ｓ　防御率3.27

「俺は努力は少なく素質だけでやっていたピッチャーだから。それについてはいろいろ言う人もあるだろう。しかし、人生ってのは何本もの道があるけど、結局自分の辿る道というのは一本しかない。俺はその道を歩いてきたんだ。やりたいことは全部やった。悔いはないよ」

・桑田真澄　投手　読売ジャイアンツ−ピッツバーグパイレーツ（1986年〜2008年）　現役22年　（NPB）442試合173勝141敗14Ｓ防御率　3.55　（MLB）19試合0勝1敗　防御率9.43

「18番を汚さないよう、ふさわしい投手、人間になるよう、自分なりに必死にやってきた」

・川上哲治　内野手　東京巨人軍−読売ジャイアンツ（1938年〜1958年）現役18年　1979試合　2351安打181本塁打1319打点220盗塁　生涯打率．313

「三割打者としてジャイアンツと契約させてもらっているわたしとしては、今が引き時だと思う。今年の巨人は若い力でセントラルのペナントと取ったのだから、私としても安心して任せられる」

・木村拓也　内野手　日本ハムファイターズ−広島東洋カープ−読売ジャイアンツ（1991年〜2009年）現役19年　1523年　1049安打53本塁打280打点103盗塁　生涯打点．262

「家族にひとこと言わせてください。今まで支えてくれて本当にありがとう。パパ、頑張ったよ」

・小松辰雄　投手　中日ドラゴンズ（1978年〜1994年）　現役17年　432年　122勝102敗50Ｓ　防御率3.44

「少年に夢と希望を与えようと思って投げてきました。もう私にはその力はありません。これからはそんな投手を育てたい」

・大杉勝男　内野手　東映フライヤーズ・日拓ホームフライヤーズ・日本ハムファイターズ−ヤクルトスワローズ（1965年〜1983年）現役19年　2235試合　2228安打486本塁打1507打点32盗塁　生涯打率．287

「最後に、わがまま、気ままなお願いですが、あと１本と迫っておりました両リーグ２００号本塁打。この１本をファンの皆様の夢の中で打たせていただきますれば、これにすぐる喜びはございません」

・若松勉　外野手　ヤクルトアトムズ・ヤクルトスワローズ（1971年〜1989年）　現役19年　2062試合2173安打220本塁打884打点151盗塁　生涯打率．319

「入団してから、野球を楽しいと思ったことは、一度もありませんでした」

・津田恒美　投手　広島東洋カープ（1982年〜1991年）　現役10年　286試合　49勝41敗90Ｓ　防御率3.31

「もう、野球をやる自信がなくなった。悔しい…」

・野茂英雄　投手　近鉄バファローズ−ロサンゼルスドジャース−ニューヨークメッツ〜省略（1990年〜2008年）　現役19年　通算462試合201勝155敗１Ｓ　防御率3.86

「リタイヤすることにした。プロ野球選手としてお客さんに見せるパフォーマンスは出せないと思うし、同じように思っている球団も多いと思う。引退するときに悔いのない野球人生だったという人もいるが、僕の場合は悔いが残る。自分の中ではまだまだやりたい気持ちが強いが。自分の気持ちだけで中途半端にしていても周りに迷惑をかけるだけだと思った」

・張本勲　外野手　東映フライヤーズ・日拓ホームフライヤーズ・日本ハムファイターズ−読売ジャイアンツ−ロッテオリオンズ（1959年〜1981年）　現役23年　2752試合　3085安打504本塁打1676打点319盗塁　生涯打率．319
　　

「これであの四角い打席に立たなくていいと思ったとき、寂しい気持ちよりホッとしていますね。野球に対してだけは、これはもう神に誓ってでも全身全霊を打ち込んだという自信はあります」

クウ〜！な、泣ける…(>_<)　キムタク…、津田…、大杉…若松…。すごすぎる！ラストの「江川卓　引退会見全文」は感動！野球ファンならずも胸を打つ一冊！オススメです。