BOOK〜『テレビの笑いをすべて記憶にとどめたい』

テレビの笑いをすべて記憶にとどめたい 笑TV爆笑シーン採録2006~2008

この本は、あるようでいままでなかった本。（＾◇＾）
著者は放送作家で　「オレたちひょうきん族」と「ビートたけしのオールナイトニッポン」に熱中した青春時代。両番組を担当していた放送作家の高田文夫さんに弟子入り。2006年から丸２年、計5500本のお笑い番組を見て、うち503本について個人的に面白いと思ったシーンだけを、文章に書き残した。

もちろん映像で見た方がオモシロイんだけど、文章にするとまた違った面で面白さが味わえるよ！その中で特に爆笑したものを紹介しよう。(^^♪

・エンタの神様　2008.5.17

「おねが〜い」のザ・パンチ。コント「ブランドショップの店長とバイト」。十八番のツッコミフレーズ、やはり切れている。

「おねが〜い、ギリギリ間にあった終電、逆方向に行っちゃって〜！」

「おねが〜い、公衆電話に自分の電話番号いっぱい書かれてー。毎晩ゲイからいっぱい電話かかってこいよ〜、おまえ！」

ザ・パンチのプロフィール
http://talent.yahoo.co.jp/talent/11/g09-0227.html

・爆笑レッドカーペット　2008.5.14

バカリズム／贈るほどでもない言葉

「（式典用の黒のスーツに白のネクタイ姿。教卓を挟んで感慨に満ちた表情で）みんな、卒業おめでとう。これから最後の出席をとります。みんな元気よく返事をしてください。アベ、卒業おめでとう！（祝福の笑みを浮かべて）アベ、もしもこの先おまえが、何か商売を始めたとき、例えば、600円の商品に対して、お客さんが千円札を出してきたら、おまえはきっと400円を出すだろう。それが…お釣りだ。
コヤマ、卒業おめでとう！（涙をこらえながら）コヤマ、おまえのあばあちゃんは、おまえのおじいちゃんにとって、…（無言でウンウンと頷き）…配偶者だ。
ノダ、卒業おめでとう！ノダ。、もしもおまえがこの先何か食べ物を口に含んで、歯でかみくだいて、味わって。そしてー、もういいなって思ったら…、そのときは…、飲みこめ。先生もそうする」（後略）

しばし唸り笑い。たっぷりと意味ありげに意味のない言葉を置いて見せ、そのギャップを笑いに仕立てる。意味のないことばをセレクトするセンスと間合いが醸しだすニュアンス・。引き過ぎず、押し過ぎずのサジ加減が心地よい。

バカリズムのプロフィール
http://talent.yahoo.co.jp/talent/26/m06-0122.html

・お笑いホープ大賞　ＴＨＥ　ＦＩＮＡＬ　　2008.6.9

読み間違いボケがスローテンポからしみてくるナイツの漫才、十八番の「ヤホー」検索で「今、若い女性に一番人気のあるアイドルグループを見つけてしまいました。スマップって知ってますか？」と度々ズレながらメンバーを紹介、ラストは一気にたたみ掛けてみせる。

塙　「（キムタクは）毎年、雑誌『アンアンアン』が行うランキングで」
土屋　「一個多い！ドラえもんみたいになってるから」
塙　「おかされたい男ランキングで」
土屋　「抱かれたい男ね」
塙　「常に一位を獲得しております。さらにこのスワップがすごいのは」
土屋　「スマップね！米啓作特殊部隊だから、五人じゃやっておけないと思うよ」
塙　「96年には、スマップスマップパペットマペットという番組を持ちました」
土屋　「誰か入ってきちゃったよ、異例の大抜擢だよ」
塙　「2003年に、『世界でひとつだけの花やしき』という歌が」
土屋　「どこっで歌わされているんだよ！売り出し方間違っているだろ」
塙　「なんと、200万枚というミリオンヘアーを達成しまして」
土屋　「セラーね！」
塙　「今やアジア一！いや日本一！」
土屋　「まちがいない」
塙　「いや関東一のアイドルグループとなりました」
土屋　「なんでちっちゃくなってんだよ！いい加減にしろ」

アンアンアン、スワップ、ミリオンヘアー、ともすればベタなオヤジギャグと蹴られかねないボケを、塙の大フラで中毒的なバカらしさへと変えていく。技力あってなせるむずかしい道。

ナイツのプロフィール
http://talent.yahoo.co.jp/talent/21/g09-0085.html

やっぱり笑うってサイコーのストレスマネジメントだね。(^^♪