- 作者: サライ編集部
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/04/11
- メディア: 単行本
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・人生は今日一日幸福、と思うのが信条なんです。その一日を幸福と思えない人は不幸でね。じゃあどうすればいいかってェと、人に掘れ、仕事に惚れ、自分に惚れることじゃないかなあ。一怒一老というでしょう。ひとつ怒るとひとつ老人になるってさ。(幇間・悠玄亭玉介)
・どんな心を詠むときも、「やさしい言葉で、深く」がモットーです。平明にして深く、です。ですから難しい。難しいことを難しい言葉でいうのは簡単ですもの。(川柳作家 時実新子)
・演奏は、姿勢ですよ。剣術で刀を構えただけで、「おぬしできるな」と。演奏家も、構えを見れば一目瞭然。弾かなくてもわかる。(指揮者・朝比奈隆)
・大事なのは、自分のアンテナを磨くことですね。人と会うときでも、相手の発している電波を逃さない。そういう精神的な緊張さえあれば、ボケるなんてことはないですよ。人と話しているときも漫然としない。「見る、見られる」ことに敏感であること。、ことに、人に、「見られている」ことを常に意識することです。そういう動物的な緊張を忘れなければ、人間はボケないし、輝きを失わないものなんです。(動物文学作家・戸川幸夫)
・根底に命がけで愛している、という自信があれば、ふだんひと言も会話がなくてもいい。そのかわり、子供に何かあったとき、親は自分の命を捨てても、あるいは人殺しをしてでも、わが子を救わなければならない。(作家・稲見一良)
・本当に気に入った本を100冊だけ手元に置いて、心ゆくまで繰り返し詠むこと。そして、その蔵書すら整理していって死の枕許には1冊もない、というのが理想です。(フランス文学者・河盛好蔵)
・旅を面白くするにはどうするか?「寝るな、話すな、本読むな」芸大の先生に教わったことです。汽車から見える風景は、無数のものを教えてくれるから、寝てるなんてもったいない。本は暗くなってから読めばいい。しゃべると風景が見えない。(建築家・宮脇壇)
・人間というのはね、毎日初めてを生きているわけだ。60歳、70歳、80歳。どの年齢にしろ、その人にとっては初めての体験。しかも避けられない。だから「本日、ただいま誕生」。(僧侶・内山興正)
・喫茶店や電車内で、中央がガラガラなのに、隅っこに座る人がいる。専門的には「シェルター願望」といいます。片側に壁があったほうが攻撃を受けたときに守りやすい、という心理に基づいた行動です。積極的な人間には、シェルター願望がありません。(心理学者・多胡輝)
・仁という字は人偏に二と書く。夫と妻、兄弟、姉妹、隣人と自分、患者と医者、全部、二人の関係です。人間二人の間に成立する道徳、約束事は、けっきょくのところ相手の立場にたってものを考えるということ、つまり思いやりです。(作家・井上靖)
…本当に気に入った本を100冊には何が入る?このブログで取り上げた本では、イチロー、東野圭吾、武者小路実篤あたりは間違いなく入るね。みんなはどう?