「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「両手いっぱいの言葉 413のアフォリズム」(寺山修司)

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両手いっぱいの言葉―413のアフォリズム (新潮文庫)
 

 意外や意外!寺山修司の本を読むのは初めてだったーっ!キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

冒頭の「名言集というのは、言葉の貯金通帳なのね」でもうやられたよねー!

「一字に影があるように、一行にも影がある。」――
言葉と発想の錬金術師・寺山修司ならでは、諧謔と毒との合金のような、文字どおり寸鉄の章句たち。愛と暴力、快楽と死、賭博と夢、もちろん男と女。つごう52のキィワードの下、広く著作群のなかから集められ、あの鬼才のエッセンスがそのまま凝縮された413言をこの一冊に。さあ、町へ出ようッ。寺山修司"をポケットに入れて……」その代表的なコトバを紹介しよう。
 
名言集というのは、言葉の貯金通帳なのね。
 
自分たちにしか通じない言葉をもつのが恋人同士である。
 
はじめてのキスというのは、人生の参加をゆるされるパスポートを思わせるすべては「くちびる」からはじまるのだ。はじめに言葉ありきと言うとき、ことばはくちびるからはじまるし、愛もキスもまたくちびるからはじまる
 
家事とよばれているものの大部分は今では代理でまにあうようになってきつつあるのが現代の特色です。こうした時代に、すべてのことを代用させることのできぬものた、愛であると思われます。なぜなら、愛だけは「代りに愛してくれる」施設も代理員もいないからです。
 
観客は立ち会いを許された除き魔である。
 
・世の中の目の敵っては、きまってるんだ。だから誰かが眼をあけるときには、他の誰かが、眼をつむってなきゃなんねえ。全員、眼をあけたら世の中のヒューズがとんでしまう。
 
・同じ鳥でも飛ばないとりはなあんだ? それはひとり という鳥
 
・「期待する」ということに期待しすぎると幻滅するものです。
 
なみだは人間の作るいちばん小さな海です。
 
・むかしの人は、悪魔は人間の口から入ってくると考えていました。
そこで悪魔が口から入るのを防ぐため、口のまわり(つまりくちびる)に
悪魔の一ばんきらいな 色をぬることを考えました。
(それは、紅色なのでした)これが、口紅の起源なのですよ。
 
・賭博のなかで最大のものは「人生を賭けること」だ。
なぜなら、カジノで負けても奪われるのはお金だけだが、人生で負ければ、奪われるのは命だからである。
 
時計の針が 前にすすむと「時間」になります 後にすすむと「思い出」になります
 
・私はどきどき、世界で一ばん小さい星を食べる。それはコンペイトウという名で、どの星座にも属していない。
 
このキーワードだけでラブソングが作れるね。作ろう!オススメです!(・∀・)♪

 

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両手いっぱいの言葉―413のアフォリズム (新潮文庫)