「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

ART〜異能の画家〜小松崎茂ワールド!(河出書房新社)

図説 小松崎茂ワールド (ふくろうの本)

図説 小松崎茂ワールド (ふくろうの本)

小松崎茂オフィシャルサイトhttp://www.komatsuzaki.net/index.html


小松崎茂の名前は知らなくても、絵を見ればきっと分かるだろう。特に、男性であれば、プラモデルの箱絵やサンダーバードのイラスト、絵物語、戦記物、戦艦大和、少年誌、学習雑誌の空想モノなどなど、『あっ!あれか〜!』と思い出されるだろう。多くの少年少女、漫画家、芸術家に、『手塚治虫を超える影響を与えた』とも言われたアーチストだ。


画家を目指していたのだが、父母に早く親孝行したいと、手っ取り早く稼げるということで挿絵画家(現在でいうイラストレーター)の道を選ぶ。

彼のスゴさは、空想力、想像力の飛びぬけたリアルさ、クオリティーの高い描写力、その中での迫真力と説得力だ!雲や波の絵を見るだけでも思わず吸い込まれるようだ。
あまりにリアルすぎて、円谷プロ東宝の特撮部門から、キャラクターデザインを依頼されるほど。
小学生の頃私は『少年マガジン』巻頭の、彼の画をみて、21世紀の未来はこんな風になるんだな〜とか、宇宙戦争ってこんな感じなんだ〜!とかワクワク、ドキドキしながら見たものだ。


86歳で亡くなるまで、起きている時、食事とトイレ以外はずっと画を書き続けていたという。ひえ〜!!(>_<)


作品の構図、色彩、ド迫力、SF的センス!は見るものを圧倒する!物を見て書くのとは違い、ほとんどはイメージを創造し続けなければならない。しかも、そのスピードとボリューム。新しい画を書くときに、考え込む姿を一度も見たことがなかったという。
ホントに絵を描くのが好きなんだな〜というのが画から伝わってくる。いつまでも少年の心の純粋さを持ち続けていた人なんだと思う。


ん〜…、パソコンの画面では、彼の画のスゴサが伝わらないな〜。(~_~;)、ちょこっとでもいいから本で見てみて!