- 作者: 根本圭助
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2005/11/01
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 57回
- この商品を含むブログ (13件) を見る
『小松崎茂』の名前は知らなくても、絵を見ればきっと分かるだろう。特に、男性であれば、プラモデルの箱絵やサンダーバードのイラスト、絵物語、戦記物、戦艦大和、少年誌、学習雑誌の空想モノなどなど、『あっ!あれか〜!』と思い出されるだろう。多くの少年少女、漫画家、芸術家に、『手塚治虫を超える影響を与えた』とも言われたアーチストだ。
画家を目指していたのだが、父母に早く親孝行したいと、手っ取り早く稼げるということで挿絵画家(現在でいうイラストレーター)の道を選ぶ。
彼のスゴさは、空想力、想像力の飛びぬけたリアルさ、クオリティーの高い描写力、その中での迫真力と説得力だ!雲や波の絵を見るだけでも思わず吸い込まれるようだ。
あまりにリアルすぎて、円谷プロや東宝の特撮部門から、キャラクターデザインを依頼されるほど。
小学生の頃私は『少年マガジン』巻頭の、彼の画をみて、21世紀の未来はこんな風になるんだな〜とか、宇宙戦争ってこんな感じなんだ〜!とかワクワク、ドキドキしながら見たものだ。
86歳で亡くなるまで、起きている時、食事とトイレ以外はずっと画を書き続けていたという。ひえ〜!!(>_<)
作品の構図、色彩、ド迫力、SF的センス!は見るものを圧倒する!物を見て書くのとは違い、ほとんどはイメージを創造し続けなければならない。しかも、そのスピードとボリューム。新しい画を書くときに、考え込む姿を一度も見たことがなかったという。
ホントに絵を描くのが好きなんだな〜というのが画から伝わってくる。いつまでも少年の心の純粋さを持ち続けていた人なんだと思う。
ん〜…、パソコンの画面では、彼の画のスゴサが伝わらないな〜。(~_~;)、ちょこっとでもいいから本で見てみて!