「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「賢者の書」(喜多川泰)

いいなあ。この本。いいなあ。響くなあ!喜多川泰さん、やっぱりいいなー!今、このタイミングで会えて、読めて良かったー!♪(=^・^=)

 

「著書累計115万部 喜多川泰のデビュー作が新装版になって登場!ページをめくれば動き出す、あなたの心を奮い立たせる冒険の物語」そのエッセンスを紹介しよう。

 

・サイードよ。もし君が今書いている自分の人生という伝記と、素晴らしいものとして完成させたいと考えているのならば、今何を持っていないとか、状況が有利であるとか不利であるとかは、全く関係がない。
 
・君は、君の伝記を読んでいる人間が、君は将来絶対に成功する人間であると確信できるような一日にすればいいだけなのだ。そうすれば残りの人生は成功できるどうかというものではなく、成功するのはわかっている。あとはそれをどうやって手に入れるのかを見るに等しいものになるのだよ。
 
人間の人生というのは、あのように大きな一枚の絵を完成させるようなものだそれを完成させた人生を成功の人生と呼び 、そして 、この先どんな絵を完成させるかについて考えることを、人々は夢と呼ぶ。
 
・大きな絵、つまり夢を思い描く。そして行動を起こす。そうすると、ひとつだけその絵を完成させるのに必要なピースが手渡される。つまり、行動の結果手に入るものは、失敗でも成功でもない。絵を完成させるために不可欠なピースのひとつであり、それ以上でも、それ以下でもないということをな。
 
人間は失敗をしたと思うと次の失敗を恐れるようにできているそして、失敗を恐れる心が、人間から行動を奪ってしまう。ああなったらどうしよう、負けたらどうしよう、うまくいかなかったら、自分が必死でやったにもかかわらず認められなかったら・・・・・・、とひたすら考えて、小さな行動ひとつ起こすのにも大きな勇気が必要になるのだ。しかしそう考えるのは間違っておる。行動の結果として手に入るピースには、失敗も成功もない。ただ最終的に、自らの思い描いた絵を完成させるためにどうしても必要であるからこそ、手元にやってきたという事実があるのみなのだ。
 
その絵を完成させたときに自分の手に入れてきたピースの一つひとつが、どこでどう使われているのかを見て、ようやくわかるのだよ。ああ、あの辛い経験がに使われることになっているんだな、すべての財産を失ったあの経験がなければ、ここを埋めることができなかったんだな、といった具合にな。
 
・「うむ。お前を見ているとよくわかる。人間は何か素晴らしいものを発見したとき
に、そのような顔になるものだ。いい顔をしておるぞ、サイード
 
大切なのは、必要なピースを集めるためにできるだけ多くの行動を起こすことそして、行動の結果返ってきたものをよく見て、どうやってこれを使うのかを考えることだ。手にしたピースがたとえ期待していたものと違ったり、今の自分には耐えられそうにもないほど辛いものに思えたとしても、それは人生における失敗ではない。かけがえのないパズルのひとピースを手に入れるという、大事な経験だったのだ。完成した絵を見れば、そのことに気がつくはずだ。
 
私たちの中にある大いなる力とは、心心は、無限の広がりを持つ実体のない無であり、そこからこの世の中にさまざまなものを創り出した。そして、一人ひとりの人間は今後も新しいも のをこの世に生み出すという無限の可能性を有しているんだ。
 
・賢者となるべき人間は等しくすべて、自尊心以外に持っているものがある。それ
は、『他尊心』だ」お前の周りにいるすべての他人を、これ以上できないほど尊重し、尊敬する心、 それが他尊心だ。それをどんどん高めるのだ。そして自尊心は、それと同じ高さまで高めることを許されているということを理解してほしい。言いかえれば、自尊心を高めるということは、そういうことなのだ。自分を他人よりも価値のないものとして卑下してはいけない。
 
・『私の生活はすべて、私以外のすべての他人が生み出したもので埋め尽くされている。そのおかげで今日も一日幸せに生きてゆける。ということは私にとって、彼ら一人ひとりがかけがえのない存在であり、もっと尊敬され、尊重されてしかるべき存在である。そして自らも同じ人間である。ということは自分も世界中の人々にとってかけがえのない存在になりうるのだ。
 
世の中の多くの人は、今この瞬間を大切に懸命に生きるのではなく、過去に生き
たり、未来に生きたりしている。まだ若い君にはピンとこないかもしれないが、年をとるにつれて、世の中はそういう人であふれているということに気がつくだろう。ところが成功する人間というのは、決して過去に生きたり、未来に生きたりしているのではない。今日一日を成功するに足る人間として、精一杯生きているのだよ」
 
・人間の過去なんて、それぞれにいいこともあれば、悪いこともある。その隅から
隅までをほじくり返して、考えるのに忙しいなんて一日を送ってしまっているんだよ。しかし、それでは今日一日を無駄にしているばかりか、自分の将来すら価値の
ないものに変えてしまっていることになる。過去はもう戻ってこないものだ。それ
をあれこれ思い悩んだり後悔したりしても、これからの人生にプラスなことなど何
ひとつない。過ぎていった昨日とはサヨナラして、今日一日を精一杯に生きる。
 
・「人間の一生というのは、自らの伝記を書きつづっているようなものだ君が最高の賢者になり、死後、伝記が書かれるとするならば、今の君は正に自らの伝記の一部を成すエピソードをつくっていることになる。つまり、生きるというのは、自らの伝記を自ら書くということなのだよ」
 
・「私は、人生は一冊の伝記を書いているようなものだと言った。そして君は今日一日過ごすことによって、自らの伝記にまた新たに一ページを書き加えたことになる。書くことができるのは、今日一日分だけなのだ。ということは、自ずとできることは、いや、やるべきことはただひとつになってくる。
 
・君の伝記を読んでいる人間が、今日のページを読んでいるときに、『あぁ、こいつは成功して当然だ』『この人は、絶対成功する人だ』と確信できるような一日にすることだ。何しろ、その確信は外れないし、どこかでそう思われない人間が自らの伝記の最後のほうで大きな成功を手に入れるなんてことは決してないのだから。
 
・人生という伝記は、過去を書きなおすこともできないし、未来を先取りして書くこともできない。そう、人生の最後から書いていくことはできないんだ。今日しか書き足すことはできない。そして書き足す方法というのはひとつしかない。それが何かはもうわかるね。
 
・そう、『行動」であり『言動』だ。伝記というのはエピソードでつくられる。どんなときに、どういう行動をとったのか、窮地に追いつめられたとき、何と言ったのか、そういうものが積み重なって完成する。サイードよ。もし君が今書いている自分の人生という伝記を、素晴らしいものとして完成させたいと考えているのならば、今何を持っが有利であるとか不利であるとかは、全く関係がない。
 
 
・君は、君の伝記を読んでいる人間が、君は将来絶対に成功する人間であると確信できるような一日にすればいいだけなのだ。そうすれば残りの人生は成功できるかどうかというものではなく、成功するのはわかっている。あとはそれをどうやって手に入れるのかを見るに等しいものになるのだよ。
 
 ・後にその伝記を読む人が、今日新たに書き加えられた一ページを見て、『この人だったら、将来大きな成功を手に入れられるのは当然だ』と思えるような、そんな一ページにする。今日一日をそういう過ごし方にするだけで、将来の成功は約束されたも同然である。成功に向けて、今日一日でできることはそれだけだ。くれぐれも、もう書いてしまったページを何度も読み返して後悔したり、まだ書かれていない白紙のページをめくっては不安になったりすることに、この貴重な一日を使ってはいけないのである。
 
 
この世は、自分の幸せばかりを願う者にとっては、辛いことが多く、思うよういかず、楽しいことの少ない試練の場かもしれないが、他人の幸せばかりを願にとってはこれ以上ないほど、楽しいことの多い、そしてチャンスに満ちた輝い場所なのだよ
 
 ・人間は何を探して生きるかという点において、二つに大別される。ひとつは、自分を幸せにすることを探す人々。もうひとつは、他人を幸せにすることを探す人々
 
どちらを考えるかによって、自分の所属するオアシスが決まる。自分を幸せにしてくれるものを探して生きる東のオアシスの住人にとっては、この世は思うようにいかない、楽しいことの少ない場所になるだろう。
 
ところが、他人を幸せにできることを探す西のオアシスの住人にとっては、この世は喜びに満ちた、楽しいことの多い場所なのだ。もちろん、今の世の中の大部分は、東のオアシスの住人であろう。そんな中で西のオアシスに住むのは、頭ではいいことだとわかっていても、なかなか行動できるものではない。しかし、世の中の成功者はすべて西のオアシスの住人であることを忘れてはいけない。
 
・「そこで、あなたは自らを幸せであり、自分の人生を成功であると思うために知っ
ておかなきゃならないことがあるの。それはね、人生をつくるものは何かというこ
「人生をつくるもの?」「そうよ。人生はあるものによってつくられているの。それが何かわかるかしら?」「行動ですか?」
 
「そうね。行動も人生をつくるもののうちのひとつだわ。他にも、『人生というのは、小さいものから大きいものまで含めた、選択の連続によってつくられている。つまり決断が人生をつくっている」
 
・「それはね、言葉よ。人間が日頃使っている言葉が、私たちの人生をつくっているの。それをしっかり理解することがまず大事なことなの。言葉はあらゆるものを導くわ。あなたが日頃、意識的にであれ、無意識であれ使っている言葉に人が引き寄せられたり、離れていったりする、つまり言葉は出会いや別れを生むの。言葉が行動を生み、言葉によってある選択が生じ、決断が生まれる。人は言われたとおりの人間になると言うわ。『お前は裏切り者だ』と言われ続けると、そうでない人も、必ずどこかで裏切るようになるし、『お前は、ものすごい才能を持っている』と言われ続けて育った子どもは、才能を発揮するようになる。
 
・「言葉には二種類あるわ。ひとつは音として口から発せられたり、耳から聞いたりすることができる言葉。もうひとつは外には出てこない、自分の心の中だけで発せられる言葉。もちろんそれは思考とも呼ばれるけれども、頭の中であっても、言葉を使って表現される以上、言葉であることには変わりがないのよ。
 
ということは、あなたが人生を通して、圧倒的に一番多く、そして強く影響を受けるのは誰の言葉かわかるでしょ。そう、あなた自身よ。
 
あなたの言葉を一番聞いているのはあなた自身なの。そしてあなたは誰の言葉よりも自分自身の言葉に強い影響を受けて人生をつくっているの。あなたは、実際にあなたが口にすることも、心の中で考えることもすべて聞いているわ。そしてそのすべてから影響を受けて自分の心というものはつくられているの。あなたの周囲を満たす言葉の大部分はあなた自身の言葉なのよ。
 
なりたい自分になったと思って言葉を使うのよ。その言葉によって、真の成功が引き寄せられてくるわ。それに、せっかく持って生まれてきた心であり、口でしょ。世の人や自分の中に、良いものばかりを生む言葉を発することもできれば、悪いものばかりを生む言葉を発して生きることもできるの。どうせ使って生きるのなら、人に勇気、元気、感動を与えたり、良いものを生み出すために使って生きたほうがいいでしょもちろん、自分に対してもね」
 
『こういうことわざがある。人生は、恵まれたカードが配られてゲームをするのが楽しいのではない。恵まれない手札を手にこれが人生の楽しみなのだ』 していかにゲームに勝つか。
 
人生において欲しいものを手に入れるためには、手に入れたいと思うものを与える側にならなければならない。
 
感動の多い人生を送りたければ、感動させてもらう側にいては、本当の感動の半分も手に入れたことにはならない。
 
感動させる側になって初めて、真の感動を十二分に味わうことができるのだ。 このことは感動に限った話ではない
 
たとえば勇気を手に入れたければ、それをくれる人やものを探し求める側ではなく、人に勇気を与える側に。
 
・何かを身につけたければ、それを教わる側ではなく、教える側に。人から認められたいのなら、認められるのを待つ側ではなく、認める側に。そして、人から愛されたければ、愛されるのを期待する側ではなく、愛を与える側にならなければ、本当の意味で欲しているものを手に入れることはできないのだ。
 
・多くの者はそれらを、どうやって手に入れるかということばかりを考えている。しかし、本当に手に入れたいものであればあるほど、どうやって人に与えるかを考えなければならないのだ。
 
もちろん、与える側になるということは、単に受け取ろうとする側でいるよりもはるかに大変な苦労を強いられるのも確かである。
 
しかしながら、そうしてでも、どうしても手に入れたいものならば、与える側になる必要があるのだ。そのときに味わえる感覚は、単に人から受け取った場合とは比べものにならないほど大きな喜びであり、その境地に立つことは、自分の欲しいものを心から人に与えようとしたことがある者のみに与えられる特権なのだ。
 
感動の多い人生は間違いなく幸せな人生である。そういう人生を欲するのであれば、それを与えてくれるものや、そういう人を探す旅に出るような生き方をしても、決して満たされることはない。人に感動を与える生き方をすることこそ、本当に感動的な生き方なのだ。誰よりも多くの人に感動を与えた人間こそが、誰よりも感動的な生き方をしている人なのだ。
 
人間は何度だって生まれ変わることができる。昨日までの愚者は、今日、賢者として新しい誕生を迎える可能性を持っている。そして、その可能性はすべての人にある。そのきっかけになるのは、一人の人間との出会いかもしれない。一冊の本との出会いかもしれない。 何がきっかけになるかはわからない。しかし、自分が今日を新しい自分の誕生日とするたびに、それまでの自分とは違う新しい人生を始めることができる。
 
・本当に、今日が自分の誕生日と思うのであれば、同じことだ生まれる前のことをあれこれ考える必要などない。今日から、ゼロから人生をつくっていけばそれでよいのである。昨日までの自分がどうだったからということに関係なく、人間は今日から新しい人生を始めることができるのだ。いや、むしろ、毎日をそうしなければならない。
 
・それができるということを信じ、自らの集めてきたパズルのピースから目をそむけず、しっかり、そして素直に自分自身を分析し、そして変わろうとする勇気を持つだけで、人は、 一日もあれば賢者になることだってできるのだ。そう、誰だって、今日という日を、すべての成功を手に入れることができる最高の賢者としての、人生の第一日目にすることができるのだ。そのことを理解する者だけが、最高の賢者としての人生を始めることができる。
 
いいなあ。名文、名言ばかりだから長くなっちゃったなー!再度、全作品読破を目指そう。超オススメです。(=^・^=)